薬研藤四郎【猫化】 ページ2
｢あれ、お前さんどうしたんだ？
迷い込んだのか？｣
それに応えるように、にゃーごと
声がした。
｢そうか、俺もちょうど暇してたんだ。
少し付き合ってくれ。｣
ひょい、と抱えられた猫は抵抗する間もなく
彼に連れていかれている
『(どうしよう…)』
誰か、私の心が読めるのなら
助け出して欲しい
出来れば早めに
なにかの不具合で猫にされ、早１時間
唯一何故か話せたこんのすけは
承知しました！政府の元へ確認してまいります！
とかいい全然帰ってこない。
あんにゃろう…後でモフってやる…
帰ってこない管狐よりも
今問題なのは
私を抱えている薬研くんである。
私がいくら話したところで
にゃーしか言えないのがなんとももどかしい。
そうこうしてるうちに
彼の実験専用部屋につく、
下ろされて見渡すと沢山の薬品がずらりと並んでいた。
｢あんまり近づくなよ、危ねぇぞ。｣
彼は私を再び抱き上げその辺に座る
そして、私を撫でながら話し出した。
｢黒猫ってちょっと苦手なやつとかいるからさ、急に部屋に連れ出して悪かったな
…気持ちいいか？｣
どうやら私は黒猫らしい。
確かに沖田組が嫌がりそうだ。
喉元を撫でられゴロゴロと音を鳴らす。
撫でるの上手いなぁと考える。
｢お前は良いなぁ、自由で。｣
自由がいい？
それはつまり
薬研くんは私の事を
疎ましく思っている…ということ？
彼が自由を望む理由が分からなくて、
もし、仮説が当たっていたら
悔しくて
なんだか悲しくて
目頭が熱くなる。
｢お前は誰にでも自由に甘えられるだろ？｣
…へ？
｢俺には主がいてな、
俺は大将って呼んでるんだ。
大将は俺とはあんまり話してくれないから
どうも寂しくてな、
年頃の女子は難しいんだろうけど…｣
って猫に言っても分からないか、と
寂しそうに彼は笑う。
私は驚いた。いつも大人っぽい彼が
寂しいと感じるなんて、
その雰囲気故に
話し掛けづらいと感じていた自分の態度が
彼にとっては寂しさを感じさせていたのだ
今何も言えない自分を恨みつつ
彼の手に頬ずりした。
｢慰めてくれてるのか？ありがとな。｣
綺麗な藤色の目が細まる。
｢俺は大将が大好きなんだ。いつか伝わるといいんだがな｣
大好き
真意のわからないその言葉に胸が高鳴る。
彼の優しい笑顔が可愛いと思ってしまう
｢ところで
…いつまで猫のフリしてるんだ？
たーいしょ｣
『…！』
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おちょも(プロフ) - またリクエストいいですか？大倶利伽羅と長谷部で取り合いをお願いします。二振りが言い合ってたら鶴丸が夢主をさらっていっちゃうみたいな感じで (2018年2月25日 1時) (
レス) id: b894467a87 (このIDを非表示/違反報告)
クナイ - リクエストです！燭台切さんの嫉妬した感じが読みたいです！！お願いします！ (2018年2月25日 0時) (レス) id: ffe16ea5a0 (このIDを非表示/違反報告)
おちょも(プロフ) - 姫さん» いえいえ、大丈夫ですよ！こちらこそありがとうございました(*´ω｀*) (2018年2月24日 19時) (レス) id: b894467a87 (このIDを非表示/違反報告)
姫(プロフ) - おちょもさん» あと、遅くなってしまってすいませんでした！(--;) (2018年2月24日 19時) (レス) id: 4620c91c0f (このIDを非表示/違反報告)
姫(プロフ) - おちょもさん» いえいえ！喜んで頂けたら嬉しいです！改めましてリクエスト、ありがとうございました！ (2018年2月24日 19時) (レス) id: 4620c91c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫猫 | 作成日時：2018年1月6日 2時
