歴史遡行軍と同居しています【刀剣乱舞】

歴史修正主義者32人目 ページ36

『さ、帰ろうか』

「え、ちょ、ちょっと待ってって！」

『いーじゃん。
みっちゃんの姿もなんか戻ったし
いつまでもうじうじしないの！』


「うじうじって…もぅ
Aちゃんは…」

僕は微笑み
しゃがんでこっちを見るAちゃんの頬に
手を添える。

僕の方を優しく見る彼女



『あ、そうだ。この前のお返事。』

「？」





『私も大好き！』


そう言って僕の手を握る
彼女が愛らしく感じる。



「病院で言ったの聞こえてたの？
これじゃ、かっこつかないなぁ…」

『みっちゃんは何やってもかっこいいから
大丈夫。』

「全く…」









さっきは不意打ちを喰らっちゃったけど
これはお返しってことで
どうか許して欲しい。


「Aちゃん。」

『？なに？』

こっちを見る彼女が驚くよりも早く。
彼女よりももっと大きな"好き"で











「愛してる」

僕の唇と彼女の唇を重ね合わせた。


『え、え？ちょ…』

状況が分かって
真っ赤になってたじろぐ彼女に
さっきやられたことを返してみる


「さ、帰ろうか」

『ちょ、みっちゃん！ちょっと待って!!』

「…今日の夕御飯は何にしようか」

『ハンバーグ!!…じゃなくてちょっと！』

時間が経つのは早くて
もう日が傾き始めていた。


僕より小さい彼女の手を握って歩き出す。


また、離れ離れにならないように












今度はしっかり守れるように_______

歴史修正主義者33人目→←歴史修正主義者31人目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す