歴史遡行軍と同居しています【刀剣乱舞】

歴史修正主義者10人目 ページ11

数日後

主は帰ってきた。


どことなく死んだ様な目をして。

「主！大丈夫かい！？
どこも怪我し「ねぇ…」


……どうしたの？主…」

主の声はガラガラで、低く。
顔色も悪い。

大丈夫？と聞いても返してくれない。


困っていると主が口を開いた。

「ねぇ、"みつただ"…。





















刀借りるね。」

主は僕を取った
僕は鎖に繋がれている為
身動きが取れなかった。


「主！それを捨てて。

僕は…主を傷つけたくない…っ」


必死に主に訴えた。
それでも主は眉一つ動かさず
僕を抜き取り

僕を後ろにいた女に渡した。
すると女はいい子ね、と主を撫で、






















僕を真っ直ぐ主に振り下ろした。



「やめろ!!」


遅かった。
動けたら、きっと止められた。
今動けない自分を恨んだ。

目の前にあるのは
動かなくなった主と

真っ赤な血の海。



「ねぇ、どうして貴方が今迄会えなかった
主に会えたと思う？」

女が話す。

「今ね、研究してるの。







刀剣が大きな精神的ダメージを受けた時
心身共に
どんな影響があるのか。」

その為には貴方に大切な人を殺してもらう必要があったの
おおらかな性格な刀剣の貴方にね。
と女は続ける。

聞きたくない。









「今まで仲良くしてもらったのは
この時のため」



やめてくれ。



「あの子に傷をつけたのは
燭台切光忠。」



嫌だ。




















「貴方の存在が主を殺したのよ」









ぷつん

何かが切れる感覚がした。

力が膨大される感覚
鎖なんて最早障壁ですら無かった。

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