友人帳と半妖と死神と (ページ3)

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1話【ダメネコ】ページ3

～夏目side～
いつもの帰り道

西「夏目、亜季、北本、田沼。日曜日、釣りに行こうぜ？」

北「俺は構わねぇよ？」

田「俺も」

夏「悪い。その日は知り合いと会う約束をしてるんだ」

亜「ボクも用事があって行けそうにない」

北「そうか…じゃあ、俺たちだけで行くか？」

田「そうだな」

西「んじゃ、ちょーおっきいの釣ってくるから楽しみにしてろよ？」

夏「あぁ」

亜「そんな大きいの釣れないと思うけど楽しみにしとくよ」

そんな話をしながら、俺たちはそれぞれ家に帰った

夏「ただいま」

玄関を開けると家には誰もいなかった

塔子さん、買い物に行ってるのか

おれは二階の自室へ足を進める

鞄を机に置き、床に横になる

少しして、ニャンコ先生が部屋に入ってきた

ニ「おい、夏目！帰っている途中、側にいたあの小僧は誰だ！？」

夏「誰のことだ？」

ニ「田沼の小僧とお前の間を歩いていた小僧だ！」

夏「もしかして、亜季のことか？」

ニ「あやつから妙な気配を感じたのだ。絶対、何かあるぞ？」

おれは飛び起き、ニャンコ先生を持ち上げた

夏「何かってなんだ！？」

ニ「そこまでは私にもわからんが…あやつが普通の人間ではないということは確かだ」

そんな…

どうすればいいんだ…？

もし、亜季に妖怪が取り付いていたら…

ニ「夏目、明日も学校があっただろう？」

夏「あぁ。確かにあるが…まさか！」

ニ「そのまさかだ。亜季という小僧のあとをつけるぞ」