赤髪の妹3 (ページ1)

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番外編～バレンタイン～ページ1

時は、2月14日

「あ、おはよう！何か困ってることはないか？」

「あー、何か甘いものが食べたいなぁ」

男たちは浮き足立ち

貴「寝坊したぁ！」

女はそれには目もくれず、バタバタと駆けていく

貴「セーフ！」

オ「アウトかな」

門の前で待ってるオビのところに突っ込む

ちなみに約束の時間を過ぎた

楽しみすぎて寝れなかったのは、内緒である

オ「行こっか」

わたし達は休みが合ったので2人で街に出てきたのだが...

貴「色々あるね...あ、これとか可愛い」

オ「こっちも良いんじゃない？」

貴「ほんとだ！」

店「良いねぇ、お嬢ちゃん。兄貴とお出かけかい？」

貴「これ、すっごく美味しいよ！オビのも美味しい？」

オ「一口あげる、はい」

店「優しいお兄ちゃんだね～」

「お兄さん1人？私達と遊ばない？」

「妹さん？可愛いわね。ねぇ、ちょっとだけお兄さん貸してくれない？」

貴「...ねぇ、わたし達ってそんなに兄妹に見えるのかな？」

広場から少し離れた人気のないところに座って休憩しながら話す

オ「どうだろうね、でも少なくても恋人同士には見られてないね」

貴「むぅ、わたしがオビと付き合ってるのに...」

オ「そうだ」

貴「？...!?」

何かを思いついたような呟きの後、手に違和感

オ「これなら、兄妹に間違われないんじゃない？」

これは所謂、恋人繋ぎ

貴「いや、まぁ、そうかもしれないけど...」

え、すっごく恥ずかしい

よく堂々とできるな

世の中のカップルすごくね？

というか手汗やばいんですけど

貴「そ、そうだ！チョコ！チョコ作ったの！」

このタイミングで渡すのは不自然すぎるけど、このままだとわたしが色々死ぬ

カバンからラッピングしたチョコを取り出して渡す

貴「ちなみにオビ好みのお酒を少し入れたんだ～」

オ「へぇー、ありがとう」

そして、封をあけ中身を取り出して食べた

と思ったら、わたしの口の中にチョコと少しのお酒の香りが広がる

貴「ん...まっ...お、び...」

オ「こんな事も兄妹じゃしないよねぇ」

貴「ちょ、ここ外！」

オ「誰も見てないし、ここ人来ないんだよね。穴場スポット」

頭がクラクラする

それはお酒のせいか、それとも...

オ「ねぇ、もう一個食べたいんだけど」

貴「...ばか」

この後、お酒が回って眠ってしまったわたしはおぶられて城に帰った

それを見た人達は、面倒見のいいお兄ちゃんと甘えたな妹の仲のいい兄妹という認識が強まった