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オ「こんな所で何してるの？」
貴「いやぁ、ちょっと散歩を...じゃあ、もう部屋に戻るから」
とオビの横を通ろうとすると
オ「なんで避けるの？」
その言葉に止まる
貴「いや、避けてなんて」
オ「してるよね」
言葉につまってしまう
言い訳しても嘘をついても明らかにわたしはオビを避けている
本当は話し合わなければいけない
でも、怖くて
貴「ごめん」
そう言って早足に部屋に戻ろうとする
ドンッとわたしの横に手をつかれ行く手を塞がれる
オ「逃がさないよ」
貴「お、オビ...落ち着いて」
オ「俺は落ち着いてるよ」
うん、落ち着いてる
ただわたしが落ち着かない
どうしようかと考えていると
オ「俺、何かした？」
悲しい声がした
違う
オビは何もしてない
ただわたしが自分に自信が持てないだけ
何も言えずに俯いていると
オ「...ごめんね、こんな夜中に引き止めて。早く部屋に戻ってちゃんと休みなよ」
離れていく気配がする
今、引き止めて話さないとこれからずっと気まずいままな気がする
わたしの勝手な不安で傷つけて、終わるなんて嫌だ
だから、離れていく手を掴む
貴「わたしは、美人じゃないし強くもない。人見知りだし、頭も良くない。取り柄といえばこの体質くらいで、でもその体質も厄介でしかない。それでも、それでも─」
隣にいたい
一緒に生きたい
オ「...白姫嬢」
怒っているだろうか
勝手に避けたのに、一緒にいたいだなんて勝手なこと言って
呆れているだろうか
めんどくさい女だって
オ「俺も同じって言ったら困る？」
貴「え」
オ「俺も白姫嬢の隣にいたいし、一緒に生きたい」
ああ、わたしは何を悩んでいたんだろうか
こんなにも大切にしてくれているのに
こんなにも想われていたのに
ポタリと涙が零れた
それはどんどん零れて、止まらない
貴「こっ、困らない！困るわけない！」
オ「良かった、白姫嬢おいで」
と手を広げられる
そこに飛び込み背中に手を回す
貴「ごめん、ごめんね。避けて」
オ「いいよ、でももうやめてね。ちょっとキツイから」
貴「うん、もうしない」
オ「じゃあ、これで仲直りね」
貴「うん！」
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あえん(プロフ) - ゆきなさん» 皆、ハッピーがいいですよね (2020年8月2日 9時) (
レス) id: 1ba6928b23 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - お兄さん助かって欲しいですね (2020年7月31日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
あえん(プロフ) - 七竈さん» ありがとうございます！週末は必ず更新しますので待っていていくださると幸いです！ (2020年6月9日 21時) (レス) id: 1ba6928b23 (このIDを非表示/違反報告)
七竈 - 続編、おめでとうございます！更新されるのを楽しみに待っています。無理をしない程度に頑張って下さい！応援しています！ (2020年6月9日 17時) (レス) id: 3aac7a08eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あえん | 作成日時：2020年5月30日 22時
