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「何を占ってほしい？」
勢いで座ってしまったが、これものすごく怪しくないか
もしかしたらすごいお金を請求されるんじゃ
「そんなことはせん。まぁ、それ相応の代金は支払ってもらうがの」
心を読まれた
やっぱり怖いよ、このおばあさん
「誰がババアだい！そんな歳ではないわい！」
貴「す、すみません！」
フードで顔見えないけど、話し方とかおばあさんみたいじゃん！
「全くこれだから最近の若いもんわ」
そのセリフがもう年老いてる
「ほら、何を占ってほしいんだい？」
貴「えっと、その」
占ってほしいことなんてなかった
普通は恋愛とか見てもらうんだろうけどこれで凶とか出たら立ち直れない
「なんだい？決まらないのかい。なら、勝手に占うよ」
と手元の水晶を覗き込むおばあ...占い師
「随分と大変だったのだな」
貴「え」
「今、そなたの過去が見えた。苦労した分今はなかなかに幸せそうじゃ」
貴「わたしは、これからも幸せなんでしょうか」
幸せなんて簡単に壊れるのだ
現に今壊れかけている
「男はな飽き性なんじゃ。君が好きなんて何人に言ってるか分かったもんじゃない。わしの旦那も浮気性でな、泣かされたことなんて数え切れないくらいあった。でもな、沢山遊んだ男ほど最後はやっぱり君だけだって一途になってくれるのさ」
貴「でも、嫌じゃないですか」
嫌なのだ、誰かと楽しそうに話してるのが
貴「それにわたしが選ばれるとは限らないし」
美人さんは沢山いる
「不安も不満も言わないと分からないぞ」
そんなことはわかってる
「そなたの未来は明るい、わしが言うのだから間違えない」
貴「...」
どうして言いきれるのだ
「わしには見えるのじゃ、その人の過去と未来が。白姫、未来を見通していたのに救えなかったわしを許しておくれ」
貴「なん、で？」
名前なんか名乗ってない
それに見通していたって
「時間切れじゃ...白姫、わしに会ったことは誰にも言うな」
貴「ま、待って！」
「幸せにな、わしの可愛い孫」
ぶわっと風が吹き、咄嗟に目を閉じる
次に目を開けた時にはそこには何も無かった
貴「今の...」
『白姫、見えてしまった未来を変えることはできない。でも、見えていない未来は変えれるんじゃよ』
「？」
『ほほ、分からなくて良い。でも、いつかまた会えた時は幸せな未来を見させておくれ』
貴「おばあちゃん...」
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あえん(プロフ) - ゆきなさん» 皆、ハッピーがいいですよね (2020年8月2日 9時) (
レス) id: 1ba6928b23 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - お兄さん助かって欲しいですね (2020年7月31日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
あえん(プロフ) - 七竈さん» ありがとうございます！週末は必ず更新しますので待っていていくださると幸いです！ (2020年6月9日 21時) (レス) id: 1ba6928b23 (このIDを非表示/違反報告)
七竈 - 続編、おめでとうございます！更新されるのを楽しみに待っています。無理をしない程度に頑張って下さい！応援しています！ (2020年6月9日 17時) (レス) id: 3aac7a08eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あえん | 作成日時：2020年5月30日 22時
