＃5限目 数学�� ページ7
．
阿「は〜い、始めまーす。挨拶！」
チャイムと同時に入ってきた阿部ちゃん先生は、
この前回収したノートを重そうに抱えていた。
委「気をつけ、礼」
阿「お願いします」
みんな「お願いします」
ノートを返され授業が始まる。
今まで数学は大嫌いだったが、彼の授業で変わった。
成績がいいと周りに言われるが、実は高校に入ってからである。
意識が変われば変わるもんだななんて自分で思ってしまう。
ある程度授業に区切りがつき、阿部ちゃん先生は口を開く。
阿「はいっ、小テストしまーす」
みんな「ええぇぇえ〜」
阿部ちゃん先生は楽しそうにプリントをヒラヒラさせて見せつけると、配り始めた。
舞「嘘〜！？知らないよね〜」
隣の席の舞も嫌そうな表情を浮かべた。
クラスのみんなが、抜き打ちはないよ〜なんてざわついてる。
阿「しっー！静かに。これ以上喋ったらカンニングだからね〜」
そう言って配り終わると、タイマーの5分のボタンを押した。
私はふぅとため息をつく。
実をいえば小テストサボりなんて得意技なのだ。
中学の時によくやっていたし。
ぼーっとしていれば5分などあっという間だ。
＿＿
＿＿＿＿
ﾋﾟﾋﾟｯ
5分後、電子音の合図でいつものように隣の席の舞とプリントを交換し、採点し合う。
舞は私のプリントを見た瞬間、目を見開き、私を見て口をパクパクしている。
それもそのはず、普段満点をめざしてやってる小テストが真っ白なんだから驚く以外何も無い。
舞「Aっ！？赤点どころじゃないじゃん！大丈夫なの！？」
居残りさせられちゃうよ、なんて言いながら、舞は何かに気づいたらしい。
貴「……気づいた？」
面白そうに笑った後、
舞「なるほどね？Aらしい」
そう言って白紙の小テストを返してくれた。
そこには一つの赤い丸が付けられている。
上手くいくとは限らないけど、やらないよりはいいよね？
回収された小テストは先生の元へ。
阿「はいっ、20点以下の人は居残りね〜ちゃんと教室で放課後待ってるんだよ〜」
そう言ってチャイムがなり、終わりの挨拶を済ませると阿部ちゃん先生は教室から出た。
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Rose(プロフ) - 進路は将来の大事な分岐点ですもんね。更新される日を楽しみに待っています。体調にお気を付けてください。 (2020年8月16日 16時) (
レス) id: 0f6e3a02e5 (このIDを非表示/違反報告)
snowmanの姫 - この話好きなので寂しいです…（泣）更新まってますね！作者さん、体調に気をつけて頑張ってください。私は待ってますのでいつでも戻ってきてください。 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ed717fdd1f (このIDを非表示/違反報告)
Ichika.(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！まさか泣いていただけるとは思ってもいなかったので嬉しい限りです。これからもよろしくお願い致します(^ ^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: dd85b0ee19 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 更新､頑張ってください！ 序盤で涙腺崩壊しました｡ いい作品なので､これからも頑張ってください｡ (2020年6月21日 22時) (レス) id: 06505e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
Ichika.(プロフ) - さややさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(^^)学校が始まるとやはり毎日更新は難しくなると思うのでここぞとばかりに毎日更新しています！次回の更新もお楽しみに！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月21日 15時) (レス) id: dd85b0ee19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ichika. | 作成日時：2020年5月3日 23時
