＃下校 ページ3
．
ラ「A〜！帰ろっ！」
教室の外で手を振っているのは幼馴染のラウール。
貴「ラウ〜お疲れー」
そう声をかけると、ニコッと可愛らしく笑う。
校門を出て2人並んで歩く。
何故か今日は話が弾まない。
私と目が合うと、ラウは首を傾げた。
ラ「A、今日元気ないね？どうした？」
どうしたって……、
今日先生いないんだもん……。
貴「なんでもないよ……」
そう言っても、え〜教えてよ〜絶対なんかあるでしょ〜って執拗いのだ。
多分その辺の女子より執拗い。
ラ「僕にも相談してね？何かあったら聞くよ？？」
気になる、教えてよって目で訴えてくる。
貴「……あのさ、桜の木の話したじゃん？」
ラ「あっ！王子様に会った話〜？？」
貴「ちょっ、」
桜の木の下で綺麗な男の子に出逢った話は、
以前ラウに打ち明けていた。
一目惚れしてしまったのも、
また会えるようにお願いごとをしたのも。
ラウは彼のことを私の王子様だと、打ち明けた当時から言うのだ。
貴「恥ずかしいから、そういう言い方やめてよ、」
ラウ「いーじゃん、リアルでAの王子様じゃん？」
そうだよ、そうだけど！！！
ラウ「その人がどうかしたの？」
私よりずっと背の高い彼が可愛らしく首を傾げる。
貴「私の王子様はね……、阿部ちゃん先生だった、みたいなの……！」
恐る恐る打ち明けると、彼は目をキラキラさせていた。
ラウ「えっ！？あの時の王子様は阿部ちゃんなの！？えっ！？お願いごと叶ってるじゃん！！」
そういえばそうだ。
また会えるようにと、2人、桜の木の下でお願いした。
それが叶っている。
貴「あの桜の木……ほんとに願い叶うのかな」
視線の先には丘が見えた。
やはりもう、あの日見た桜の面影はないけれど、
夕日に照らされてキラキラ光って見えた。
ねえ、とラウが口を開く。
ラ「……偶然でも、それは運命なんじゃない？」
ラウが私の背中をポンッと叩く。
ラウ「きっと神様がくれたチャンスだよ。
阿部ちゃんが転勤しない限り、3年もタイムリミットがあるんだよ？
………やるっきゃないでしょ？」
ラウの笑顔が私の自信になった。
貴「……私頑張ってみようかな」
ラ「さすがA！！僕も協力する！！」
▽△▽
良ければ評価の方を宜しく願い致します！
(出来れば1番右を…(＞＜))
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Rose(プロフ) - 進路は将来の大事な分岐点ですもんね。更新される日を楽しみに待っています。体調にお気を付けてください。 (2020年8月16日 16時) (
レス) id: 0f6e3a02e5 (このIDを非表示/違反報告)
snowmanの姫 - この話好きなので寂しいです…（泣）更新まってますね！作者さん、体調に気をつけて頑張ってください。私は待ってますのでいつでも戻ってきてください。 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ed717fdd1f (このIDを非表示/違反報告)
Ichika.(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！まさか泣いていただけるとは思ってもいなかったので嬉しい限りです。これからもよろしくお願い致します(^ ^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: dd85b0ee19 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 更新､頑張ってください！ 序盤で涙腺崩壊しました｡ いい作品なので､これからも頑張ってください｡ (2020年6月21日 22時) (レス) id: 06505e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
Ichika.(プロフ) - さややさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(^^)学校が始まるとやはり毎日更新は難しくなると思うのでここぞとばかりに毎日更新しています！次回の更新もお楽しみに！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月21日 15時) (レス) id: dd85b0ee19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ichika. | 作成日時：2020年5月3日 23時
