６５° ページ15
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「今日は…もう帰ろっか。」
私があまりにも泣いてるから、テヒョンが気を使ってくれて。
「うん…」
「送るよ。車出してくる。」
「ううん…今日は電車で帰る。」
「え？」
「駅まで送って？
なんだか、外の空気を吸って…落ち着きたくて。」
「…そっか。分かった。」
夜の道を歩くのは割と好きで、だからこの沈んだ気持ちも綺麗にしてくれると思った。
「…さむっ。」
外に出たはいいけど、昼はまだ暖かいから薄着で来てしまった私。
「ふふっ。(笑)
お前ほんと期待通りの反応するよな。(笑)
…ん。」
そんな私を見て笑いながら、テヒョンは上着を掛けてくれる。
優しいなあ。
「…ありがと。」
ふたり並んで駅まで歩く。
ほんの数分で着く距離。
いつもなら弾む会話も、今日は無くて。
それも全部私のせい。
結局なにも話さないまま駅に着いた。
「今日は…ごめん。
送ってくれてありがと。」
「気にすんな。じゃあな。」
にこって笑って頭をポンポンして来た道を帰っていくテヒョン。
いつもと変わらない笑顔なのに、私の目は見てくれなかった。
気持ちは相変わらず沈んでて、肌寒い寒さがジヨンを恋しくさせる。
泣きそうになりながら、改札口を通って、駅のホームに向かおうとした。
「Aちゃん…」
「え…？」
でも、誰かに名前を呼ばれた気がして。
辺りを見回すけど知ってる人は誰もいない。
「…気のせい？」
いつもならこんなに気にならないのに、しばらくそこで名前を呼んだ人を探してしまったのは…
「ジヨン…違う？」
私の名前を呼んだのが、ジヨンな気がしてならなかったから。
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karin(プロフ) - ほんとによかったです！涙だけのバカみたいです！！パスワード知りたいです！ (2018年3月7日 19時) (
レス) id: 55dee4e1d0 (このIDを非表示/違反報告)
えむどら(プロフ) - なあ汰む。さん» ありがとうございます(；；)のろま更新でほんとに申し訳ないですがこれからもよろしくお願いします(；；) (2018年1月1日 11時) (レス) id: e6dd44873f (このIDを非表示/違反報告)
なあ汰む。(プロフ) - はじめまして。投票が何回もできるなら星を満点、毎回つけたくなるくらい大好きなお話です。 (2017年12月30日 14時) (レス) id: cf30c03f9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむどら
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/uratuku.aiing
作成日時：2017年8月31日 9時
