２６° ページ26
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あれから少しヒョンと世間話をして、作業に取り掛かった。
でも俺の頭の中には、ずっとAちゃんがいて。
正直ヒョンと何を話したかなんてあまり覚えてない。
ただ、これからAちゃんに会える嬉しさと、嘘をついたせいで少し感じてる罪悪感。
それと不安。
Aちゃんはどんな反応をするんだろう。
「ジヨン、行くぞ。」
結局作業に集中できないまま終わってしまった。
「…あぁ、うん。」
ヒョンの車に乗ってついた場所は有名な焼き肉屋さん。
「ホントは迎えにいく予定だったんだけど…驚かせたいからさ。(笑)」
そう言いながらAちゃんとのLINEのトークを見せてきた。
迎えに行ってやればいいのに。
俺だったら迎えに行くのに。
平気なふりして、絶対落ち込んでる。
心の中でヒョンにケチをつける。
「ほら、入るぞ。」
店に入ろうとした時。
- ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…
俺のケータイが鳴った。
「ごめん、ヒョン。待って。」
画面を見ると、知らない電話番号。
「…Aちゃん？」
何故かわからないけど、Aちゃんな気がして。
「え？(笑) A？」
「あ、いや、違う。ちょっと出てくる。」
そう言ってヒョンから少し離れた。
ヒョンは不思議そうに俺を見ながら店に入っていった。
「よぼせよ、Aちゃん？」
「…ジヨン？なんで分かったの(笑)」
「カンだよ。(笑)どした？」
「…なんか、ちょっとジヨンの声が聞きたくなって。」
あーーーーー。
これから会うのに、そんなこと言わないでくれよ。
ヒョンの前で、他人のフリが出来なくなるじゃん。
ヒョンとAちゃんのやりとりを、正気で見てられないかもしれない。
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えむどら(プロフ) - ゼニさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！！！！！ (2017年5月10日 23時) (
レス) id: f5be72e5ff (このIDを非表示/違反報告)
ゼニ - いい作品ですね！メチャ好きです！続きがどうなるか...！更新楽しみに待ってます！頑張って下さい！ (2017年5月10日 19時) (レス) id: dc431d497d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむどら
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/uratuku.aiing
作成日時：2017年5月9日 17時
