無力な自分 ページ45
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Aちゃんとウンビが出て行ったドアをしばらく見つめているとケータイが鳴ってハットした。
俺、何してんの。
こんなとこで突っ立ってる場合じゃない。
急いでそのドアから飛び出した。
とりあえず出口に向かってみる。
その途中でジュネと会った。
「あ、ジヨンヒョン！！」
すれ違いざまに名前を呼ばれて足を止めた。
「なんだ？今急いでるんだけど...」
「その理由って...Aちゃんですか？」
「え...なんで...」
ジュネの口から予想外の名前が出てきて驚いて、言葉が出なかった。
もしかして、Aちゃんに会ったの...？
「さっき泣いてるAちゃんと別れてきたばっかりだったので...」
" 泣いてるAちゃん "
その言葉だけがやけにはっきり聞こえた。
やっぱり、泣いてたか...
「...そっか。」
大事なファンの子を泣かせて。
何も出来ない無力な自分が情けなくて。
それ以上言葉を発せなかった。
「Aちゃん、朝起きたらヒョンが隣にいて幸せで泣いてるって言ってました。」
「...嘘だよ。」
朝起きたらウンビがいたんだ。
幸せの涙なんかじゃない。
辛くて苦しくて出た涙。
「俺、最低だ。」
これで2回目。
Aちゃんのことでジュネに弱音を吐くのは。
「...。」
この前は慰めの言葉をくれたのに、今日はそれもない。
そんなの当たり前なのに、また胸が苦しくなった。
「ごめん...戻りな。
俺も戻るから。」
ジュネの顔も見れずに、俺は作業室に戻ろうとした。
なのに。
「追いかけないんですか？
今ならまだ近くにいるのに。」
ジュネはきっとすごく勇気を出したと思う。
先輩の俺にこんなこと言うんだから。
「...俺にはそんな資格ないよ。」
「でも...すごく辛そうだったんです。」
その震えてる声に思わずジュネのほうを見ると、今にも泣き出しそうな顔をしてる。
なんでお前がそんな顔してんだよ。
そう聞きたかったけど、聞く前に理由がわかった。
「...ヒョンだって、辛いんじゃないですかっ...」
俺が泣いてたから。
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えむどら(プロフ) - めゆみさん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます(；；) 頑張ります！！ (2018年5月4日 9時) (
レス) id: e6dd44873f (このIDを非表示/違反報告)
めゆみ(プロフ) - また読ませていただきました笑最近はえむどらさまの作品ばっかり読んでいます笑これからも頑張ってください(*^.^*) (2018年5月3日 22時) (レス) id: 3fc3098fb4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめみ(プロフ) - いきなりですいません。。。パスワードとはいったいなんですか？誰か教えてくださると嬉しいです(^^) (2018年4月16日 20時) (レス) id: 3fc3098fb4 (このIDを非表示/違反報告)
karin(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！ジヨンくん日記のパスワード知りたいです！ (2018年4月16日 0時) (レス) id: 55dee4e1d0 (このIDを非表示/違反報告)
えむどら(プロフ) - ゆめみさん» ありがとうございます(；；)頑張ります！！！ (2018年4月14日 21時) (レス) id: e6dd44873f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむどら
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/uratuku.aiing
作成日時：2018年2月4日 22時
