Untitled１４ ページ14
G
ヨンベに話しかけられたAはものすごく驚いた顔をしてて。
Aと視線が絡まる！そう思った俺は下を向いた。
とてもじゃないけどあいつをみれない。
Aがこんなに近くにいるのなんていつぶり？
別れてから、初めてだ。
でも、ほんとならもっと近くにいるはずだった。
いつの間にか空いてしまった俺らの距離は、近いのに遠くて。
こんなに近くにいるのに。
触れることの出来る距離なのに。
触れてしまうと、消えてしまう。
さっきからAの視線を感じるけど、顔を上げる勇気のない俺。
「すんちゃんか〜。
懐かしいな。その名前。」
それまで聞かないようにしてたAの声。
"すんちゃん" そう呼ぶのはAだけだ。
それと日本のファン。
Aは日本と韓国のハーフだから日本語も得意で、初めてスンリにあった時、2人で日本語話してたっけ。
すんちゃんって名前と、そう呼んだAの笑い声を聞いて思わず顔を上げてしまった。
いつぶりかに合った目。
久しぶりに見たAの笑顔。
それは目が合った瞬間消えちゃったんだけど。
「ジヨンも挨拶ぐらいしろよ。
久々に会ったんだからさ。」
ヨンベのその声でハッとした。
Aと目が合って、何故かそらせなくて。
「…あぁ。
久しぶり…だな。
元気だったか？」
気まづいけど、話すしかなくて。
「…まぁ。」
Aの返事を聞いて、当たり前の反応だよなって思った。
ただ、笑いかけて欲しかったなーってあの笑顔を見て思わないわけがない。
「…そっか。よかった。」
だから、笑いかけた。
俺が笑ったらAも笑ってくれるかなーって。
Aの目を見て笑うと、目を逸らされたけどその頬が赤くなった気がして。
なーんて、どうせまた俺の勘違い。
「…ジヨンも、元気そうで良かった。」
「…元気じゃない。」
元気そう？
俺はお前と別れてから、心にぽっかり穴が空いてて。
ひとりになると寂しくて、お前のこと思い出して。
気付いたら泣いてたり、お前との写真見返したり。
そんなことばっかりなんだ。
「え…？」
「ごめん…忘れて。」
これ以上Aといるとまた変なこと口走りそうで、おれはその場を離れた。
「Aちゃん。
分かってるだろ？」
俺がいなくなった後、ヨンベとAが何を話したかなんて知らない。
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えむどら(プロフ) - ナナさん» ありがとうござちます(；；)もうほんとに嬉しいです頑張ります！！！ (2018年1月3日 18時) (
レス) id: e6dd44873f (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - この作品大好きで、いつも更新楽しみにしてるので頑張ってくださいね！！ (2018年1月3日 12時) (レス) id: fed522c1c2 (このIDを非表示/違反報告)
えむどら(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！(；_；)頑張ります！ (2017年10月28日 14時) (レス) id: f5be72e5ff (このIDを非表示/違反報告)
なな - まだ途中だけれど、感動。とにかく感動。これからも書くのを頑張ってください!!応援してます。 (2017年10月24日 18時) (レス) id: d532446468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむどら
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/uratuku.aiing
作成日時：2017年8月26日 14時
