消えた少女は【完結】

17,現実 ページ18

『へ〜4級？もっと強そうなのに』

「しゃけ！」

「家からの嫌がらせだよ。呪力がほとんどないからな」

『今度やり合おうよ、術式なしで』

「んな面倒なことやらねぇよ」

『禪院つまんな』

「だから名字で呼ぶな！おら多分この時間夏油先生部屋にいっから…『夏油〜一発なぐらせ…は？』ノックくらいしろよ」


「………え」

『…なに？夏油兄いたっけ』

tyotto matte


誰だこいつ。いや、夏油だよ？夏油なんだけど老けてる

いや、成長？してる？

「な、なんでAが…？」

「あ、ほんとに先生の知り合い？」

「たかな」

『いや、私こんな人知らない』

「お前が夏油先生の場所教えろっつったから連れてきたのに」


「なんで…成長してないんだい？なんで生きてる…」

『いや、いや、なんで成長してんだよ。なんで老けてるんだよ…あと、勝手に殺すな』

「会いたかった…！なんであの時勝手に消えたりしてしまったんだい」

『は？』



なんで夏油泣いてんの？なんで私抱きしめられてんの？ほら狗巻と禪院引いてるから


『いや、離せよ、気持ち悪い』

「10年振りにあってそれを友にかける言葉かい？」


『10ねん？』

「君は10年間行方不明になってたんだよ？」


『ワンモアプリーズ』

「きみは行方不明だった」


『…え？なにいってんの…？私一昨日まで一緒にいたじゃん…いや、勝手に置いてかれたけど』


「私は君が消えたホテルの跡地に毎月花を持っていってたんだけど…」

『あ、私故人だったのね』


「話遮るようで悪いが…関係は？」


『「同期」』

「本当だったのか…」

「しゃけ…」

18.部屋→←15.進化

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す