名前を言っただけなのに

キッツ ページ16

『…ﾊｧ初日からこれって私もう明日死にますよ』

「大丈夫死にはしないさ。私が助けるから」

『うわ〜アニメでしか聞いたことないようなセリフ』

「惚れてくれてもいいんだよ？」

『はは…あ、どうでしたか？今日の動きは』

「急に話を変えるね。…まぁ初めてにしては悪くないと思うよ。でもどちらかと言うと向いてなさそうだったかな」

『やはり…私も思いましたこれ向いてないなって』

「主は前線に出なくていい。我が守る」

『でもやっぱほら急に近くにこられた時の対処法あった方がいいじゃん…』

「それとそうだが…」

「今のAがやってるのは式神とかに近い気がするんだ。明日憑依…まぁできるか分からないけどやってみようか」

『そうします。…とりあえずどうします？もう夜ご飯って時間ですけど』

「我は眠い」

『ベル戻っていいよ。ほら猫の姿なら抱っこして帰ってあげるから』

「まぁ材料は多分家にあるし…この泥だらけのまま店によるのもあれだから、私が家で作るよ」

『…いやそこまでしてもらうのは悪いので家事私もやりますよ。私も料理少しなら出来るので』

「じゃあ頼もうかな？家にある材料はなんでも使っていいから」









「…こう見るとなんだか新婚生活みたいだね」

『何言ってるんですか。脳みそでも溶けました？』

「ははｯ好きな女性が自分の家でご飯作ってくれてるところを見てそう思わない男はいないだろう？」

『なんで そう まっすぐ言えるのか不思議です。脳みそ溶けてます？』

「脳みそは溶けてないかな」

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