すれ違っただけなのに

夜ご飯 ページ46

『じゃあ五条さんの子守り頑張ってくださいね』

「え、あ、はい…」

「ちょっと子守りって何！？」

ほんとに五条さんって名探偵コ○ンの逆じゃん
いや、多分頭はいいんだと思うけど…普段の行動がね
なんで車に乗るだけでそんなに駄々こねるんだよ…伊地知さん大変そうだって

「じゃあ今度会った時はちゃんと名前教えてよね！」

『ハイハイ覚えてたら教えますから』



伊地知さん大変そうだな()

…ま、早く帰ろうか









『ただいま』

「「おかえりなさい/おかえり〜」」

待って。誰がおるんや

「や。さっきぶり」

『家入先生…家知ってたんですね…』

「悟に吐かせた」

『なるほど』

「家入ちゃん昔から美人だったけどすっごい綺麗になったわね…」

「燐子さんこそ全くあの時から変わらないよ」

『…にしても今日料理多くない？』

「あら、聞いてないの？五条君も来るって言ってたから久しぶりに沢山作っちゃった」

「え、あいつも来るの…」

『さっき別れたばっかだけど？』

「あらそう？さっき連絡来たのよ？少し遅くなりそうだから先に食べ始めててって」

「野菜だけ残してあげようか。じゃ、いただきま〜す」

『それいいですね。いただきます』



「ん〜燐子さんの料理久しぶりに食べた。やっぱ美味し」

「いっぱいあるから沢山食べてね〜」

『流石にこれは作りすぎだよ…』


なんかね…4人で食べる量じゃない。
なにかパーティーですか？別に何も無いで…今日

多分五条さんをここまで送ってくるだろうから伊地知さんの分も残しとくか…
だって家入先生から聞くに伊地知さんが一番五条さんに振り回されてるって…
可哀想に…ああなんと可哀想な人なんだ…

まぁそんなことは置いといて

グラタンに、野菜炒めに、味噌汁に、麻婆豆腐ってさ
和洋折衷？にも程があるわ
それもほぼメインに使われる料理じゃん




「やっほ〜ただいま！」

「いつから燐子さんの家がお前の家になったんだよ」

『あ、伊地知さんもどうぞ上がってください』

「え？僕のことは無視？」

「思ったより早かったわね。料理も沢山あるからいっぱい食べてってね」

「あ、お、おじゃまします…」









「あ、そうだ名前教えてくれるって言ってたよね？」

『覚えてたんですか…』

「記憶力はいいからね」

『夏油さんですよ？知ってます？』

「「は？」」

『…はい？』

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