すれ違っただけなのに

帰り道 ページ45

「ざんね〜ん。高専来てくれたら僕が特別に色々教えてあげたのに」

『自分で少し呪術について考えてみます』

「呪術安定してるのに勿体ないなぁ」

『まぁ少し相談したい人もいるし…』

「それって初日に言ってた…彼氏みたいな人？」

『はい。…まぁ返事はいつでもいいよって言ってくれてるんですけどね』

「どんな人どんな人〜？」

『ん〜優しくて菩薩みたいな…大人！！って感じの人ですよ』

「ふ〜ん…でそいつと相談するって言ってたけど見てる人じゃないと理解とかしてもらうの大変だよ？」

『あぁ。それなら大丈夫ですよ、その人も見えてるって言ってましたし』

「は？呪術師なの？」

『ん〜…呪術師ってはっきり聞いた訳じゃ無いんですけどね』

「へ〜」

『なんですか聞いといてその反応は』

「なんかおもしろくないなぁ」

『人の恋路聞いといて…』


なんなんだよ
わざわざ言ったのによ
にしても…

『五条さん恋人いないでしょ』

「いや〜？出来ないんじゃなくて作らない主義なんだ」

『すっごい言い訳じゃん』

「いやいや僕ってクールガイだからよく街で声かけられるよ〜？」

『世の中には変わった女性が沢山いるんですね』

「さっきから酷くない？」


イヤそうじゃん元から高身長なのに髪の毛立ててるから2mくらいあるんじゃねぇかって思う
しかもアイマスクずっとつけてるから顔見た事ないしさ

『五条さんって顔いいんですか？』

「え？何言ってんの？当たり前じゃん」

『はぁ』


顔はいいらしい
性格はなんか子供っぽい
性格は夏油そんと逆だなぁ…

『そういえば何か用があるんですか？』

「あぁ。そこまで伊地知が迎えに来てる。まぁ上からの呼び出しってやつ」

『あぁ。頑張ってくださいね』

「それで…Aの彼氏候補って誰？」

『またその話に戻すんですか？…多分名前言っても分からないと思いますけど…』

「ほら呪術師だったら僕だってわかると思うしさ」

『…それよりなんで教えないといけないんですか』

「え？僕より強くないとAの事守れないじゃん？」

『あの、五条さんはどこ目線なんですか？』

「親戚？」

『なんではてなが付いてるんですか…』


「あ、あの…そろそろ行かないと…」

「えーｯまだ時間あるでしょ？」

「今出ないと…ギリギリに…」

『ほら五条さん早く車に乗ってください伊地知さん困ってますから』

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