すれ違っただけなのに

喧嘩 ページ43

「あ」

『あ』

「2人とも…怪我は大丈夫だった？」

「…えぇ」

「まぁ…」



いや、大丈夫だとは思ってたけどさ
やっぱり死って結構でかいよ
嘘つくスケールが

とりあえずコーヒー買お


「五条先生から聞いたんすか？」

『えぇ。朝1番に…』

家入先生ブラックで大丈夫かな？
でも飲んでそうなイメージだし…


「そう、ですか…」

暗いなぁ…いや、まぁたしかに同級生亡くなったらそうなるよな





「同級生が死んだんでしょう？辛かった？それともそうでもなかった？」

「何が言いたいんですか？」

誰()
隣にいる野薔薇ちゃんに小さく聞いてみるか

『2年生？』
「違うわ。多分京都校の…」




「器なんて聞こえはいいけど要は半分呪いの化物でしょ？そんな穢らわしい人外が隣で不躾に呪術師を名乗って虫酸が走っていたのよね？死んでせいせいしたんじゃない？」



やばい隣の野薔薇ちゃんブチ切れじゃん…
いや、恵君もキレてる…
そりゃそうだよなあんな言い方はさすがにないわぁ…


「真依、どうでもいい話を広げるな。俺はただコイツらが乙骨の代わり足りうるのかそれが知りたい。伏黒と言ったか、どんな女がタイプだ。因みに俺は身長と尻がデカイ女がタイプです」


「なんで初対面のアンタと女の趣味を話さないといけないんですか」

いや、そりゃそうなるわな
唐突にお前の性癖はなんだ！！！に近いもの聞かれても困るだろ
それに急に相手の趣味教えられても
…はぁ。そうですか
としかならんだろ。


「答えろ伏黒、どんな女だタイプだ」

「その人に揺るがない人間性があればそれ以上は何も求めません」


いい子じゃん
さては好きな人いるな？
とかほのぼのちょっと離れて見てたけど唐突に喧嘩始まったよ

…向かった方がいい？
生徒同士の喧嘩ってやっぱりほら先生とかが止めるんでしょ？
私先生に含まれるのかわからんけど


「Aさんここは危険だわ。早く安全なところに」

『え、でも』

「大丈夫。私こんなヤツらにやられたりなんかしないわ」



あ、はい。わかりました。
呪術使えないんで下がっております。

『怪我したら保健室おいでね』

「怪我なんてしないわ」



は、野薔薇ちゃん頼もしｯ
とりあえずコーヒーふたつ持って保健室に急ぎましたわ
え？助けないのかって？
私足でまといじゃん。出来ることは怪我の手当くらいよ。しかも簡単なやつだけ

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