すれ違っただけなのに

お昼に ページ28

いや、さ
ピアス貰ったんだけど…穴空いてねぇんだな私

全くこうネックレスとかイヤリングとかつけないからどうすればええん

……穴開けるか？
いやいやいやあれは絶対痛すぎる
夏油さんの耳ってすげぇよな
あんな福耳なのにあんな大きな穴開けてるんだぞ？

穴開ける時絶対泣いたやろ

『逆に夏油さんが行きたいとこってあります？』

「私かい？私はAさんがいればどこでも楽しいよ」

『あ、そういうのは大丈夫です。』

「やっぱりつれないなぁ」

『ほら場所でお願いします』

「ふふｯそれじゃあ3時だし甘いものでも食べに行こうか」

『おぉ賛成です』

「私のおすすめのお店でも大丈夫かい？」

『もちろん』



いやぁほんとに思う
こんなに顔が良くて袈裟着てて身長高い目立つ人の隣歩いてるとよく思う

周りからの視線が痛てぇ
すげぇなイケメンって…


「おや、私の顔になにかついていたかな？」

『目が2つ着いてますね』



「それは君もだよ」


まって何その笑い方
いつもニコニコ〜って感じだけどその1回止まってﾌﾊｯって吹き出す感じの笑い方…え？可愛い…

いや普通に失礼だな

それよりも咄嗟すぎで出てきた言い訳ひでぇ…
そこは髪の毛に芋けんぴついてるよくらい言いたかったｯ……


「昔の友人がね、とてつもない甘党で今から行く店のパフェをとても気に入っていたんだ」

『へ〜…なんで過去形ですか？』

「反りが合わなくなってね、それからそのまま。」

『ふ〜ん、まぁ生きてりゃ色々ありますよね』

「深くは聞かないのかい？」

『え？いやぁ、この前友達が言ってたんですよ。人生なんて初見プレイだから上手くいくわけがないんだって』

「…Aさんの友達はいいこと言うね」

『いいこと判定なのか』









「美味しい？」

『…最高です』

「それは良かった」


パフェって言うからこうカフェとかそういう感じの店だと思うじゃん


なんか古風の茶屋みたいな雰囲気のお店でさ
抹茶とか多分メインはそっち

今食べてるのが宇治gi((宇治金時パフェ

餡子とか抹茶とか白玉とかめちゃくちゃ乗ってる…
やばい美味しい

『夏油さんはほんとに食べないんですか？』

「私は幸せそうに食べる人を見る方が好きかな」

『変わった趣味ですね』

「趣味では無いよ」



いっぱい食べる君が好き〜カロリミッ〇ファンケル状態か

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