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Kside
「…え、」
「みつ？起きた？しんどくない？」
いつの間にか知らない部屋のベッドで寝転んでいた。
横に座っていた玉が、体を乗り出して俺の顔を覗き込んだ。訳はわからないが、とりあえず大丈夫だと頷いた。
「楽屋出たら、みつが廊下で苦しんでて…」
「あ…」
…少し思い出した。
色々考えながら歩いていたら、いつの間にか息が吸い辛くなって、どんどん苦しくなった。
「落ち着いたんだけど、みつ気失っちゃって。それでそのまま一緒に病院来たよ」
しかし、頭の中には玉じゃない声と顔が浮かぶ
『北山！しっかりしろ！！』
あいつのあんな必死な声と表情を、俺が見られることなんてあるんだって思った。
「たま助けてくれたの」
「…まぁ、うん」
「ありがとう。ごめんな」
…どうやら、幻想だったようだ。
・
「おは…」
「みつ！大丈夫だった？！」
「あ、あぁ…いや、連絡もしただろ」
楽屋を出てすぐの廊下だったから、情報はメンバー全員に回っていた。
目が覚めた時には、みんなから大丈夫かと連絡が来ていて、平気だと返信もした。
「それでも気になるじゃん」
「平気平気、ほんとなんもない」
そう笑ってソファへ腰掛けた時、遠くに座ってた藤ヶ谷が立ち上がる。
それだけでは特に気にしてなかったが
こちらへ歩いてきて、俺の前で立ち止まったのだ。
「…え、なに」
「あんな姿見たら皆焦るに決まってるでしょ。
なのに、そんな流すような反応するのは、よくないんじゃない」
唯一連絡して来なかった男が何を言ってんだ。
「…ごめん」
冷たい視線に謝ることしか出来なかった。
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ちび(プロフ) - めっちゃ良いですね、藤北、から検索で来ました、ツイッターもリクエストさせてもらいました⚪︎何気ない藤北、めっちゃ好きなんです、ドラマのは私も妄想してたんでめっちゃ読んでてニヤニヤしちゃいましたわ🤭素晴らしいですね (2023年3月16日 13時) (
レス) @page33 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2023年1月15日 21時
