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Fside
「きたやま」
「うーん、、」
「ふ....っ、おやすみ」
「...ゃすみ」
なんだか今日は珍しく、北山の方から求められた。
そのせいもあってか、情事後すぐに眠ってしまった
北山の頭を撫でて俺も眠った。
翌朝
「...ちょっと自分の家帰る」
「え、どうしたの」
「別に……。ちょっとやりたいことあるだけ」
珍しく起きて早々動いてる北山に声をかけるとそう言われた。
今日はそのまま一日家でゆっくりする予定だったのに。
なんだか昨夜から北山が北山じゃないみたいだった。
・
「きたやま」
「...ん?」
次に会ったのは3日も経ったリハーサルだった。
3日間、連絡もこなかった。
今日顔を合わせるのが嬉しい反面、
どれだけ不安だったことか。
「なんかあった?」
「...いや?…んじゃ」
「...ちょっと!!」
そのままさっさと帰ろうとするから
思わず大きな声を出しながら腕を掴み止めてしまった。
振り返ると、こちらの様子を不思議そうに見る残り5人。
「ぁ...ごめん」
俺は一瞬北山の腕を離して鞄を掴み取れば
グッと北山の背中を押し部屋を出た。
「んだよ」
「なんだよはこっちだよ」
そのまま北山を引き連れて車に入った。
今日は自由が効くように、自分の車で来ていた。
「帰ったきり3日も連絡寄越さないなんて酷い」
「ああ、悪かった... ちょっと忙しくて」
嘘つき。忙しくたっていつもなら...
「何か不満あるなら言ってよ」
「何も...」
「じゃあ家帰るよ」
ずっと俯いてた北山が 「えっ」 と小さく呟きながら
やっとこっちを見たのを確認して
アクセルを踏んだ。
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ちび(プロフ) - めっちゃ良いですね、藤北、から検索で来ました、ツイッターもリクエストさせてもらいました⚪︎何気ない藤北、めっちゃ好きなんです、ドラマのは私も妄想してたんでめっちゃ読んでてニヤニヤしちゃいましたわ🤭素晴らしいですね (2023年3月16日 13時) (レス) @page33 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻弓 想 | 作成日時:2023年1月15日 21時