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Tside
「…みつ、起きてたの」
「ん？うん。だってもうお昼だぞ(笑)」
翌日目を覚ますとミツがいなくて、寝室を出るとベランダで洗濯物を干していた。
そんなことしなくていいよと手を止める。
「こっちやりたいの？じゃあ俺昼飯作ろうか」
「はぁ。そうじゃなくて」
俺に洗濯物を託すと、冷蔵庫を開け出すミツ。
見づらそうに背伸びをして上のものを取り出している。
「休んどきなよ」
「えぇ、背伸びしてるのバカにしてる？」
「もう…何言ってんの。俺の話してる意味わかって、さっきからそんな風に言ってるでしょ」
わかんない、という風なふざけた表情を俺に向けてから食材を運び出す。
「ねえ、みつ」
「カバンの中見た？」
ミツが口調を変えずに突如そう放った。
俺こそ、話してる意味なんてわかってるのに
わざわざ、え？と聞き返してしまった。
「たまさ、今日なんか身体重いなーとか
肩凝ったなーって思うことない？」
固まる俺に、ミツはそんな話を続けた。
「そりゃあるけど…なんで？」
「自律神経失調症って聞いたことあるでしょ」
コンコンと包丁の音が響く中、俺はこの先を察しながら頷いた。
「そんな名前あるけどさ、自律神経って乱れてるかどうかなんて調べることできないんだって。だから、そうやって大したことないような日常の疲れも、自律神経の乱れかもしれない」
「…みつ、病気なの？いつから、」
手にあった洗濯物を捨ててミツの元へ寄った。
背中に手を添えると、包丁を置いたミツが笑顔で振り返った。
「要するに極論ね、社会人みんな少しは自律神経失調症なわけよ。俺は、症状が中でもたまたま眩暈とかが酷くて、たまたま病院に行ったら、そう診断されて、薬出されたってだけ」
「でも、」
「病気なんてたいそうなもんじゃないよ。
んー、特別名前与えられただけって感じ？」
分かった？と頭を触られた。
何も言えない俺を見て、フッて笑った。
「そんなさ、エサ取られた子犬みたいな顔すんなよ」
「だってさぁ…」
せっかくこんな幸せを手に入れたのに、すごくミツが儚く感じて悲しかった。怖かった。
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ちび(プロフ) - めっちゃ良いですね、藤北、から検索で来ました、ツイッターもリクエストさせてもらいました⚪︎何気ない藤北、めっちゃ好きなんです、ドラマのは私も妄想してたんでめっちゃ読んでてニヤニヤしちゃいましたわ🤭素晴らしいですね (2023年3月16日 13時) (
レス) @page33 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2023年1月15日 21時
