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Fside
「お前余計なこと言ってねーよな?」
「なんの話?」
「…千賀の、やつ。だよ」
あの日は何も言ってこなかった(というより家でも恥ずかしがったままで、あんまり近寄ってこなかった)のに、
1週間くらい経って急に聞かれた。
「あー別に。何も」
「…あそ」
なんだか拗ね気味の北山の横に近めに腰掛けて
「惚気ていいなら死ぬほど惚気るけど」
と言いながら少し明るくなった髪の毛に指を通す。
「死ぬほどはやめろ」
「ちょっとならいいの?」
「別に…」と俯き気味に北山は言った。
もしかしたら、彼氏としてちょっとは自分のこと話してくれてもいいのにと思っているのかと感じる。
・
「ふじ...が、 はぁ、っ!もっと...っ」
俺の下で、目を潤ませて口も開けっぱなしの北山に腰を打ち付ける。
少し弱めれば、北山の腰が揺れて、もっとと求められる。
あそこからどんな流れでベッドに及んだか覚えてないが、そんなことはどうでもいい。
「ふじがやぁ...あっ、はぁっ!もうむり...ぃ」
「かわいいね、 きたやま」
「キスして...っ」
千ちゃん嘘ついてごめんね。
北山は甘えるし、
俺らは忙しくてもバカみたいに一緒にいるよ。
翌日、みんなが見てる前で可愛いねって言ってみると
すんげえ怒られた。
よくわかんなくてかわいい俺の恋人。
END 2022.06.18
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ちび(プロフ) - めっちゃ良いですね、藤北、から検索で来ました、ツイッターもリクエストさせてもらいました⚪︎何気ない藤北、めっちゃ好きなんです、ドラマのは私も妄想してたんでめっちゃ読んでてニヤニヤしちゃいましたわ🤭素晴らしいですね (2023年3月16日 13時) (レス) @page33 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻弓 想 | 作成日時:2023年1月15日 21時