俺はファンに恋をした ((Tomohiro.K))

No.8 ページ8

智洋side

今さっき、のんちゃんの頭を叩いた。
理由は…あの可愛い子と…目を合わせてたから。
のんちゃんの担当やから…仕方ないんやけど、
俺の時より…顔が赤くなってて、
なぜか…胸がズキズキして、
無意識にのんちゃんの頭を叩いてしまった。

望『痛いなぁ〜。なにすんねん！神ちゃん！』

て言われてから我に返って、
俺も最初はのんちゃんの頭を叩いたってことに気づかなくて、
無意識で叩いたなんて言ったら、怒られると思ったから

「なにすんねん！ちゃうわ！自分のパートも歌わずどこ見てんねん！笑」

て言い訳をした。
でも、本当にのんちゃんは自分のパート歌ってなかったから、
安心した。

望『え、俺のパートやったん!?』

どうやら、自分でも気付いてなかったらしい、

「おん。」

心を落ち着かせながら答えた。

望『まじかー。ごめんー。(棒)』

めっちゃ、棒読みー笑

「めっちゃ、棒読みやし笑」

望『そんなことないでー？(棒)』

また棒読みー。笑

「また笑 もうええわ笑」

淳太『はいはい。そこまで笑 トークすんで笑』

望&智洋『「おん 笑」』

あれ…。
なんか…俺。
ちゃんと…笑えてる…？
顔は笑ってる。はず…
でも、心は…笑ってない…。


ズキズキズキズキ


胸が…痛い。
なにこれ…痛い。
なんなのこれ。いやだ。
なんで…なんであの可愛い子とのんちゃんが目を合わせてる所を思い出すの。
わかんない。
ズキズキする。

「…いたい…((ﾎﾞｿｯ」

大毅『神ちゃん？トークすんで？』

「あ…うん…」

行かなきゃ。
…？足が動きにくい。

あぁ…。
胸がズキズキする。
このズキズキは一体なに…

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