吸血鬼にさせられた少女Ⅱ【約束のネバーランド】 (ページ31)

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８０話ページ31

ノーマン「他の子達は？」

ヴィンセント「ああ、みんな各自休んでる。

今は休ませて、動くのは明日からだな。」

僕はそれを聞いてそうかと言う。

今まで薬漬けにされていたんだ。

それでなくとも…移動だけで、3日はかかった。

いつも通り、なんて生活は少し時間がかかるかもしれないな。

僕はスミーからもらったメモリーチップを見つめ握りしめた。

きっと、今の騒動で支援者達は一掃させられるだろう。

ならば僕達が支援者になるしかない。

エマとレイをここに導かせるために、僕は何をすればいい？

Aを守るためには……

ノーマン「…ジェイムズ・ラートリー。」

ヴィンセント「？」

僕はそう言って立ち上がる。

楽園の造成。

人脈の使用。

ラートリー家の脅し。

鬼達への宣戦布告。

そうだ。

僕がジェイムズ・ラートリーを名乗れば、色々と都合がいい。

ノーマン「…僕はそう名乗る。

そして、農園を破壊し、食用児を保護する。

それが、今僕たちのするべき事だ。」

僕はそういうとヴィンセントは目を見開く。

僕は、家族で笑える未来を望む。

そのためには、僕はなんだってなれる。

神にも、死神にも。

ヴィンセント「…了解。

ボス。」

ノーマン「……」

僕がみんなを守れるならば。