吸血鬼にさせられた少女Ⅱ【約束のネバーランド】 (ページ27)

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７６話ページ27

ノーマン「スミーは？」

ヴィンセント「まだ見当たらない。」

僕達は施設内を探すがスミーが見当たらない。

唯一の支援者のリーダー格と言える存在がいないのだ。

僕は、眉を寄せ自分の腕で意識を落としているAを見つめた。

ノーマン「っ…」

スミーも、きっとAを探してるのかもしれない。

僕は、瓦礫で汚れだAの頬を自分の服で吹いた。

すると……

ヴィンセント「！

…いたぞ！」

ノーマン「！

…スミー！」

瓦礫から這い上がるように出てきたスミー。

僕らは急いで駆け寄りスミーを出そうとする。

が、スミーはよせとでも言うように僕らの手を止めた。

スミー「ダメだ…内臓が破裂してる。

自分は生きれない…」

スミーは、もう目が虚ろで遠くを見つめていた。

目も…もう見えていないんだ。

僕は、それに気づき歯を食いしばった。

スミー「…ノーマン。

君がみんなを引っ張っていくんだ。

これを渡そう。」

ノーマン「これは…」

スミーが渡してくれたのはメモリーチップ。

これにはラートリー家と鬼の貴族の情報、隠れ家の情報が入っていると言った。

スミーは…ほんとに僕らを…