吸血鬼にさせられた少女【約束のネバーランド】

０６話 ページ7

エマ｢また捕まっちゃったよー！！｣


レイ｢10分持ちこたえたぞ、新記録だろ。

Aはそれよりなげぇし捕まってもねぇけど。｣


エマ｢だから嘆いてるんじゃん！

くやしー！！

なんで！？

なんであんなに強いの！？！？

なんでAは逃げ切れるの！？｣


本気で悔しがっているエマの頭をそっと撫でると……
彼女はむくれた表情で私に抱きついてきた。


レイ｢…問題、現状ノーマンとAにあって、エマにないものなーんだ？｣


エマ「うーん、計画性？

落ち着き？

圧倒的、頭の良さ？」


A「戦略だよ。

そうでしょ？」


レイ「あぁ。

たしかに、身体能力ならエマの方が上だろう。

Aはそれ以上だ。

でも、ノーマンは…ここが強い。

半端ない。」


レイは、自分の頭をツンツンと指差した。


レイ「鬼ごっこは、まさに戦略を競う遊びなんだ。」


エマ「鬼ごっこが？」


レイ「体をフルに使った、チェスみたいなもんだ。」

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