49話 ページ50
ノーマン「…Aが死んでも何とも思わなかったんだ。」
レイ「…………」
その言葉にレイはピクリと反応する。
僕はレイを睨みつけるように見つめた。
レイも僕も睨みつけるように見る。
ノーマン「あの日、僕らを行かせたのレイだろ?
コニーのリトルバニーを置いて、自分の足で見せるように。
Aも連れて、Aが出荷されるっていうのを聞かされて。
シェリーまで泣かせた。
ねえレイ…君は味方なの?」
レイは拳を握りしめた。
僕はそれを見つめて眉を寄せる。
レイ「…お前には話してやる。」
レイはそう言って目元を抑え床を見つめたまま口を開く。
僕はそんなレイにベットに座り話の続きを聞いた。
レイ「…Aの出荷は予想外だった。
ママに聞けば“事情が変わった”…。
そう言ってた。
シェリーやフィルがいる前でも、止められなかった…。
あの出荷はどう考えても助けられなかった。
だから、Aを見殺しにした…。
あの時、変な行動すれば悟られるから。
全てはお前らの為だ。
次は、絶対に死なせない。」
そういうレイは決意の目をしていた。
僕は、そんなレイに目を閉じた。
今まで、ずっと…レイは隠し通してまで。
Aの事は責めれない。
だって僕も見殺しにした、共犯だから。
だからこそAの分まで生きてやらないと。
そうじゃないと、Aが怒るだろう?
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作者名:AYANE | 作成日時:2024年3月23日 22時