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この腐った世界で。
29話 ページ30
その手紙は少し字がにじんだり、雫が落ちて手紙の線が消えていた。
きっと、この手紙は……
Aは、泣きながら書いたんだ。
ノーマン「……」
それはノーマンでも分かった。
エマはその手紙をギュッと握りしめ胸に抱きしめる。
もう、この世にAはいない。
あの笑顔もあの綺麗な瞳も、あの透き通るような声も。
もう、どこにもいない。
ノーマン「…Aの為にも生きよう。」
泣いているエマにノーマンは背中をさすってそう言った。
そんなノーマンに俺は眉を寄せる。
俺は悪魔で知らないフリ。
そうだ。
Aの分生きてやる。
足掻いてやる。
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作者名:AYANE | 作成日時:2024年3月23日 22時