吸血鬼にさせられた少女【約束のネバーランド】 (ページ29)

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２８話ページ29

レイside

行ってしまった。

ついにいなくなった。

Aはもうこの世の何処にもいねえんだ。

ギルダ「三人とも……
これ、お姉ちゃんに渡されたの。」

するとギルダは落ち込んでいる俺たちに紙を渡した。

それを受け取ったのはエマだった。

それは手紙で、姉さん直筆だった。

エマ「…読もう。」

エマはそう言って丁寧に手紙を開けた。

そこには丁寧な字で、姉さんの思いが書いてあった。

Aエマ、レイ、ノーマンへ

私は、皆から離れることになりました。
実は、なんとなくだけどママから呼ばれた時、薄々と感づいていました。

私は…“出荷”されるってことを。
私は、その出荷を受けます。

私が受けて、みんなが生き延びてくれたらそれで良い。
皆の命を守るのも、お姉さんである私の役目よ。
何があっても…私は、逃げないで鬼に喰われてきます。

エマ、レイ、ノーマン…みんなには、私より長く生きてほしい。
私は、皆の心のなかにいるから。
離れていても心は一つ。

だから、そのためにも…脱獄を成功させて。
夢の扉を開いて!!