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24話 ページ25
Aside
いつもと違う服装。
新しい帽子。
荷物をまとめたトランク。
ドン「すげえ、見間違えるな。」
A「何それ、失礼な。
ドン。」
みんな私の姿を見て、おめでとうなんて言ってくれる。
でもいつもの姿は見えなかった。
A「……」
ギルダ「…きっと来るよ。」
そう、エマとレイとノーマンだ。
あの3人の姿だけ見えない。
だけれどもう時間だ。
イザベラ「…時間よ、A。
行きましょうか。」
A「…うん、ママ」
結局、三人はきてくれなかった。
泣いてる子たちに別れを告げ、ギルダやドンにお別れを言う。
そして……
A「これ、あの三人に渡して。」
ギルダ「っ…もちろん…!」
ある手紙をギルダに託す。
ギルダは涙を一生懸命堪えてコクリと頷く。
そんなギルダに私はぎゅっと抱きしめお別れを言った。
このハウスを出ていく。
覚悟はできていたはずなのに、いざ離れるとなるとこうも寂しい。
あの三人がまぶたの裏に浮かぶ。
出る前にあの姿をもう一度、見たかったな。
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作者名:AYANE | 作成日時:2024年3月23日 22時