僕達の姉さん！ (ページ16)

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１５話ページ16

A「…さようなら…」

歩みだそうとした時……

エマ「お姉ちゃん!!!」

ノーマン「姉さん!!!」

レイ「姉さん!!!」

その声が聞こえた瞬間、私は後ろを振り返る。

振り返った時には、私は床に倒れていた。

見えたのは天井。

ただそれだけ。

でも三人の暖かさはすぐに感じた。

A「三人とも…」

エマ「お姉ちゃん…！！

行かないで…！」

首に回せれた腕はいつになく暖かくて、私は思わず瞳から涙を流す。

ずっとこの言葉をどこかで私は待っていたんだ。

里親なんか正直どうでもいい。

私は、この三人と……
ここのみんなと一緒に過ごしたい…！

ノーマン「姉さん…！」

レイ「姉さん…！」

名前を呼ばれるたび、涙が止まらない。

私は、こんなにも愛されてたんだ。

でも……

イザベラ「時間よ、A。」

ママが倒れた衝撃で落ちた帽子を拾って、被せてくれた。

私は涙を拭き取り、三人を抱きしめながら起き上がった。

それでも三人は私の首から手を離さない。

私は、そんな三人の腕にソッと触れた。