パニック ページ4
A:あった!ここだ!ここ!
あゆみ:いい感じのお店だね!
明日はいよいよ
ライブ一日目
既にテンションが上がってきている私は
あゆみ:いくらウニョクの目撃情報あるからって、ライブ前日には来ないでしょう
A:そんなの分かってるよ!ただ気分上げたいし、ウニョクが吸ってる同じ空気吸いたい!
あゆみ:アハハ!相変わらずだねぇ!
ウニョクの目撃情報があるお店は
少し落ち着いた雰囲気もありつつも
アットホームにも感じれるバーだった
あゆみとそれぞれドリンクを頼み
軽い軽食もあったので頼んで
明日への意気込みを熱く私は語っていた
時々、キョロキョロと店内を観察してみる
ウニョクはこんな雰囲気が好きなんだなぁ…
日本でも似た雰囲気のお店探そ!
気分だけでもウニョク気分味わえるかも!
なんてくだらない事も考えながら
楽しくお酒もすすむ
あゆみ:私は特に好きなアーティストとかもいないから、ライブよりは映画派だし。毎年さぁ、年に何回か席取れたらライブ行くけど、毎回楽しめるもんなの?
A:もちろんだよ!そりゃ、その年のライブの曲目とかは変わるわけじゃないけど、トークや彼らの表情に仕草は毎回違うしね!
あゆみ:なるほどねぇ!そう言われたらそうか!
A:でしょ?早く明日にならないかなぁ!
楽しみぃ!
あゆみ:はい、はい!ごめん、ちょっとトイレ行ってくる!
私はグラスを口に付けていたので
OK!と指で合図する
トイレが混んでるのか
裕太と電話が始まったのか分からないが
中々あゆみは席へ戻って来ない
あゆみのグラスの中の氷が
カランと溶けて音を立てた時だった
カウンターの中のバーテンダーが私の二つ隣の席に客が座った途端に何も言わずに飲み物を出した
客が女か男かとか
若いか年配か
どんな顔か人かなんて
気にもとめずに
常連さんなんだろうな…
それにしても、あゆみは遅い…
そう思い顔を私はまたバーカウンター内へと戻す
A:ふぅ…
グラスに少し残っていたお酒を一気に飲み干し
次を頼もうとしたら
A:え?
バーテンダーからさっと新しくお酒がつがれてるグラスが目の前に…
男:いい、飲みっぷりですね。
二つ隣の席に座った人が
韓国語で話しかけてきた
A:………。
顔を確認なんてしなくても私には分かる
毎日機械越しに聞いてる声…
ウニョクだ…
えっ?ライブ前日だよ?ありえないでしょ?
私の頭は一瞬にしてパニックになってしまった…
133人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
waka(プロフ) - 多かれ少なかれよく思わない人はいるよね(^_^;) (2020年12月25日 10時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優勇 | 作成日時:2020年9月8日 13時