六十一話 ページ12
困惑と、不安と、警戒……俺に期待の視線はゼロに等しい。
これが高校初めての公式戦というのもあってか、コートに立つと良く感じる
……けど。
焦りも緊張も、怖さも、不思議過ぎるくらいに心地良いな。
なんでだろ……
ホイッスルが鳴って、二セット目が始まる。
サーブが放たれて、レシーブ、トス、スパイクにブロック、
抜けてきたボールのコース、勢い、回転、
それに対してレシーブの構え、位置、向き、……ここだ。
ドパッ !
ふわ、となんでもないようにボールが上がる。
そしてトス、スパイクが決まる。
なんて事のない一連の流れ。
でも、何度も繰り返す事で俺のレシーブは意味を成していく。
一セット目はどこか空回りしていた稲荷崎の攻撃が、段々と気持ち良く決まるようになり得点を重ねていく。
ピーッ
稲荷崎の流れを切る為か、相手がリリーフサーバーを入れてきた。
ジャンプフローター…俺の方には来なくて先輩がレシーブ、警戒していた為か動き出しが少し遅くて乱れた、
……もし空回りしていた一セット目だったらセッターのトスも低めか、短くなって乱れの連鎖が起きてただろうけど…
フワッ
もう
乱れたレシーブからとは思えない、とても良いトスが上がった。
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Flower(プロフ) - とても話の内容に入っていきやすくていいなと思いました!更新お待ちしてます! (2022年1月26日 20時) (レス) @page20 id: cd08cf8264 (このIDを非表示/違反報告)
切(プロフ) - 真柴白さん» コメありがとうございます!頑張ります〜! (2021年1月31日 23時) (レス) id: 8b0e7e38fd (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 更新待ってます★才能が有るって良いですよね(^∇^) (2021年1月30日 20時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:切 | 作成日時:2019年12月3日 21時