十三話 ページ14
尾白side
高校に入学してから会うた中で、一番強い印象を受けたやつは本土A。
金髪で目つき悪うて、制服のブレザーが似合わんやつ。
雰囲気もなんかトゲトゲしとるっちゅうか、学ラン着とったら十中八九不良に見えるやろなって感じや。
そんなやつと同じクラスか〜あんまいい気せえへんけど席離れとるし、必要以上に関わらんとけば大丈夫やろ。
とにかく触らぬもんに祟りなしやと思うくらいに無自覚に気ぃ張っとった、不良と決まったわけやないのにな。
…それがまぁフラグになったんかな、部活も同じやった。
でもクラスよりは知り合いがおったし、人数も多いからそうそう対面することもない…
はずやったんや。
断じて言うで、あれは仕方あらへん。
知り合いでなくとも周りは話おうてるのに本土Aと、そのペアのやつは無言無表情!
パスの音しかせえへん!
思わず突っ込んでしもたんや、「葬式か!」と。
仕方あらへんやろ!?あんな静かっちゅうか不気味なパス練見たことあらへんわ!あと関西の血には逆らえへんかったんや!
……そんでな、こっからが本題なんや。
俺が突っ込んだことになんや気でも触れたんか知らんけど、こっち見た本土が睨んできよった。
あ、目ぇ付けられてしもた。
ってな。
すぐに目ぇそらして何事もなかったように戻ったんやけど近々呼び出されるんかな、舎弟引き連れてくるんちゃうかなって思うた次の日や。
どうにかして話しかける隙を見せずに過ごしたんや、リスクが高いクラスを切り抜ければ部活も勝った同然やろって安心したんや。
でもまたどっかでフラグ立ててもうたみたいでな…ボール拾いで対面してもうたんや。
「………」
「………」
俺も本土も喋らへんからなんや変な空気になりよった。
やけど昨日と同じで睨んできよったからはよ離れな、って思うた時やった。
「………睨んでねぇよ」
---
「〜って言うたんやけど……これどんな意味やと思う?」
俺は電話越しの二人に問いかける。
少しの沈黙の後、二人は同じ言葉を口にした。
『『……そのままの意味ちゃう?』』
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切(プロフ) - 沢山のコメントありがとうございます!返信方法をたった今知ったがために遅くなってしまい申し訳ありません……。嬉しさに元気をいただきました、本当にありがとうございます!ゆっくりな展開ですが、最後まで書けるように頑張ります!よろしくお願いします! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 5aaccad0be (このIDを非表示/違反報告)
切(プロフ) - 甘党に目覚めそうさん» コメントありがとうございます!はわわ、あわわありがとうございます〜!ご期待に添えられるかはわかりませんが、精一杯最後まで書けるように頑張ります! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 5aaccad0be (このIDを非表示/違反報告)
切(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます!最後まで走り抜けられるように頑張ります! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 5aaccad0be (このIDを非表示/違反報告)
切(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます!おっと目の付け所が良いですね!ゆっくり展開ですがお楽しみにです〜頑張りますね! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 5aaccad0be (このIDを非表示/違反報告)
切(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます!北くんは最初に話そうと決めておりまして…。ありがとうございます、頑張ります! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 5aaccad0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:切 | 作成日時:2019年11月1日 23時