【文スト】太宰達の為なら、私は喜んで世界を焼く！

正しいの定義なんて ページ37

「此れでも元マフィアですからね！
マフィアの構成員の知識は
この頭にたっぶり詰まってます。
情報提供、
構成員の食い止め、
何でもこなしてみ」


ふんっと意気込む

途中で

与謝野さんに遮られる


与謝野「アンタ、
異能を使ッてもうボロボロなのに、
無理すンしゃないよ」

乱歩「参加するなとは云わないが、
マフィアと戦うのは控えろ。
社長の代わりにAが死ねば
社長は勿論、沢山の人が悲しむ。
だから
情報提供ともう一つの
仕事を手伝ってくれ」

「…判りました」


二人の言葉は正論たった

皆と共に戦えないのは悔しいが

皆のサポート役にてっする

事にした

私が死んだら

沢山の人が悲しむ…ね

嬉しい事云って呉れるなあ…


織田「俺も参加する。
命令違反だとしても
人を救えないのは
絶対に嫌だからな」

谷崎「ボクも参加します。
ボク達は結局、
人を傷つけることでしか
人を守れない…」

与謝野「妾もやるよ。
森医師とは因縁が在ッてね。
森医師ならこの終幕も
納得ずくの筈だよ」

鏡花「首領は怖い…。
でも、私のマフィアでの知識が
探偵社で活かせるなら」

賢治「正しいとか、
正しくないとか僕には判りません。
けど、皆が危険な方に行くなら、
僕も着いて行って
皆を助けます」

乱歩「国木田。お前は
如何する？」


乱歩さんが国木田に

尋ねると

国木田は

血走った目を大きく開き

冷や汗を流した


国木田「社長は、街の均衡と
平穏を守れと命じられた。
黒幕による街の崩壊から
人々を守るのが
社長の御意志です」

乱歩「なら、規則を破って
奴を追うか？」

国木田「然し！！
規則を破れば亦
無辜の民が死ぬ！」


両目を片手で覆い

声を荒げる国木田

その様子を見ているだけで

心が

締め付けられるような

苦しい感覚に襲われる


国木田「あの少女のように…。
次目の前であの死が起これば
もう二度と、俺は…」

乱歩「国木田。
お前は探偵社で最も
高潔で、強い。だから敵は
一番にお前を壊そうとした。
其れを忘れるな」


それだけ云い残すと

乱歩さん達は

自動車から出て行く

車内に残ったのは

私と敦君

国木田のみ

私は敦君の腕を引っ掴み

車の外に出る


「敦君は如何する？」

敦「…マフィアと戦うなんてしたら、
敵の思う壺です…。
皆さんは其れを承知で
行ってるんでしょうけど…」

「確か、花袋が《死の家の鼠》の
印を調査してた筈。
今頃黒幕の位置くらい掴んでるだろうし、
君は花袋の方を頼むよ」

敦「…！はい！」

芥樋は最高だと思うんだ→←命令違反

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