【文スト】太宰達の為なら、私は喜んで世界を焼く！

コミュ症VS現役学生(シスコン) ページ17

フィッツジェラルドは

長い期間金持ちだった分

購い物勘が

絶望的に無いのだ

故に

無駄な物を

無料だから

お得だからと云って購ってしまうのだ

ルイーザは

此の侭では会合に遅れてしまうと

フィッツジェラルドを連れ

会合相手の居る

警備会社へと向かった

会合相手の会長の名前は

T・ブキャナン

会合場所では

ソファに座り

傍に護衛の男を二人連れていた


ブキャナン「フェニモアの
運輸の紹介とか。
で、ご用件は？」

フィッツ「ふん。
警備会社の看板を掲げた
傭兵か。
此の魔都では珍しくもないが。
用件はこうだ。
お前の元部下、エクルバーグ博士の
殺人罪を消してやる。
成功報酬で十万ドル寄越せ」

ブキャナン「罪を消す？」

フィッツ「嗚呼。
詩の余韻のようにな。
元部下が殺人犯では会社の聞こえも
悪かろう？」

ブキャナン「ふ、無理ですな。
人物識別システム。
神の目がそう判断した以上
博士の有罪は確実。
抑も何故会社が部下を救う必要が？
博士は確かに有能でしたが
面倒の種となった以上、
早々に切り捨てるのが
経営者の務め、でしょう？」

フィッツ「…窮地の部下を
病巣扱いか。
不愉快だ、帰る」

ルイーザ「え！？」

ブキャナン「精々
無駄な調査を頑張って下さいよ」


サッとフィッツジェラルドは立ち上がり

会合場所の室から

出て行った

顔を顰めて

廊下を歩く途中

フィッツジェラルドは

ルイーザに話し掛けた


フィッツ「オルコット君。
事件の裏を洗え。
あの会長、何か知っている」

ルイーザ「俺の部下は全員優秀だ。
事件の解決は出来なくとも
誰が解決出来るかは知っている。
だろう？」






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前髪の長い男「そ、其処の君！
絶対に君は何か誤解してるである！
此れは不慮の事故で…！」

「そうそう！
彼と私に
特別な関係は何も」

谷崎「……へェ。
そうなンですか。
フゥン」


と

谷崎は納得したような言葉を発しているが

顔が物語っている

私達が何らかの

特別な関係を持ってるんだろう

と疑っている事を

何とか弁解しなければ

前髪長い此のイケメンさんとは

初対面だし

こんな事態になってしまって

申し訳ない…


谷崎「ボクはお邪魔のようですから、
退散しますね。
あ、其処の空室を使ッて頂いて構いませンよ？」

前髪の長い男「…ッ我輩と其処の女性は
今逢ったばかりなのであるっ。
押し倒されていたのは唯の事故なのである！
信じて欲しいのである！」

谷崎「……本当に？」

前髪イケメン→←少女漫画…？

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