55 ページ5
.
あぁぁぁ、お腹痛い。
やる気出ないぃぃ……
ベッドの上で朝からずっと横になってる。
なんでかって言えば、まあ 女の子が月に一回なるやつです。生理です。
風磨は朝からバイトに行って 何にもない私は家で一人お留守番
薬 残ってたような…
あぁ、動くのめんどくさい。
もぞもぞとベッドから降りて そばに敷いてある布団に潜り込んだ。
風磨がいつも寝てる布団
同じ洗剤使ってるはずなのに、それとは別に風磨の匂いがする。
優しい匂い
てか、私 風磨の布団潜り込んで なんてこと考えてんだろ…
一人でいると最近思ってしまう、
風磨会いたいなぁ…
風磨とお喋りしたいなぁ…
意地悪でうざい奴だけど なんだかんだ言って私のこと気にかけてくれて、優しくて、ムカつくけどきっとモテてたんだろうなぁって。
風磨がもし、あの中島健人とか言う人に見つかってしまったら もう私と一緒にいられなくなるのかな。
またアイドルに戻るのかな
そばにいるって言ってくれた。
その言葉で救われたような気がした。
10年以上もひとりぼっちだった心に 少し陽がさしたような気がした。
あれ…
私、風磨のこと……
いや、やめた。
風磨は私のこと なんとも思ってないはず。
ただの同居人。
そもそも ここに居るのは ひとりぼっちじゃなくなるまでって最初に約束した。
友達ではあるけど、それ以上は何もない。
生まれて初めて 人に頼ってみたけど、結局はみんな離れていってしまうもの。
これだから 人を信じるなんて馬鹿馬鹿しく感じる。
どうせ、裏切られるのに。
分かってるけど…
でも 風磨ならそれでもいい。
それでもいいから、そばにいてほしい…
そんなことを思う時点でもう重症なのかな。
風磨に恋してるのかな。
「好きな人、か……」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 206人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「菊池風磨」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう | 作成日時：2021年5月9日 23時
