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「やめろっ!!!!」
縄に首をかけようとした瞬間 誰かに思いっきり体を押されて 床に叩きつけられるように倒れた。
いたい…
そう思った。
「やめろ……、、」
その声を聞いた瞬間 救われたような気がした。
「ふうま………」
風磨「ばか、…ばかばかばかばかばか!!」
「…そんな、言わなくてもいいじゃん…」
さっき床に押し倒したのは風磨
だから、今 風磨に抱きしめられながら横たわってるわけで…
それが 心地いいって思った。
あたたかい。
ゆっくりと風磨が体を起こしてくれた。
久しぶりに見た顔。
いや、日数的にはそんな久しぶりじゃないはず。
でも 風磨と暮らしていたのが遠い昔のように思える。
泣いてる…
風磨が。
風磨「一緒にいるって…、約束したじゃんか…、」
風磨の右手が私の頬に触れる
風磨「ずっとそばにいるって…、」
「…ごめん」
それしか言えなかった。
たしかに その約束を破ったのは私だ。
「なんで、分かったの…。」
風磨「…分かるよ。
だって…Aのことは俺が、守るって…」
「約束、したね…」
風磨「…うん。」
ねぇ、風磨…
好きって言ったら、困る?
私が前 風磨に好きって伝えたとき 優しい顔をしてくれたけど、風磨の気持ちは結局わからないままだった。
迷惑?
それでも私は、風磨といたい
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作者名:ゆう | 作成日時:2021年5月9日 23時