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風磨 side
風磨「Aー…?
いねぇの…?」
久しぶりに家に帰ってきた。
いや、久しぶりと言っても3日ぶりくらい…?
毎日いた場所をたった3日離れてしまうだけで 久しぶりと感じてしまう。
勝利に話して Aに会いに来たけど…
家の中は抜け殻だった。
心なしか俺がいたときよりも汚い部屋
ゴミも洗濯物も全部放ったらかしで、
俺がいないと何も出来ないんだなぁ、あいつ
なんて思ったけど 今ここにAがいないという事実が何よりも不安を煽る。
あ、電話…
思い出して ポッケに入っていたスマホでAに電話をかけるけど
風磨「くそっ…、!」
かかる気配は全くない。
あとは…ケーキ屋…
バイト中なら 電話に出られないのも辻褄が合う。
店長「あ…!君…!」
風磨「どうも…お久しぶりです、」
店長「山ちゃんのお友達よね!?」
風磨「はい…」
店長に会うのは久しぶりな気がする。
けれど、俺の顔を見ると焦ったような顔で詰め寄ってきた。
店長「山ちゃん…、3日前くらいから急にバイト来なくなっちゃったの…」
風磨「は……」
店長「電話しても繋がらないし…
バイト今まですっぽかすような子じゃなかったから…
変なトラブルとかに巻き込まれてたら…」
風磨「俺が探します。」
店長「任せてもいい……?」
風磨「はい。」
てか、あいつどこ行ってんだよ。
バイトもすっぽかして連絡もなくて、
家にも帰ってねぇのか…?
せっかく会いに来たのに 肝心のAがいない。
ほんと、何しに来たんだよ…
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作者名:ゆう | 作成日時:2021年5月9日 23時