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「行ってきなよ。」





風磨「え……?」





「約束したじゃない、

1人じゃなくなるまでって。

風磨はもう1人じゃない、だからもうさようならなの。」





風磨「そんな……、」






そんな震えた声で言われたところで、はいそうですか、ってなれるわけねぇだろ。


1人じゃなくなるまでじゃない。


ずっと一緒にいるって約束した、

俺がAを守るって約束した、





「はぁー!よかった!」






突然大きな声を出すA





「今日で最後なら、昨日言っといてよかった!!

じゃあね、風磨」





無理矢理作った笑顔で 俺が落とした袋を持ち上げて 家の方へ走ってしまった。





風磨「A、待てって…!!」





Aを追いかけようとするけど、ぎゅっと掴まれた右腕のせいでそれが出来なかった。






風磨「離せよ…!!」



健人「離せるわけないだろ、やっと見つけたのに…!」



風磨「Aが1人なんだよ!!」



健人「お前はあのときから何を学んだんだよ!!」




普段怒鳴ることなんて全くない中島の怒号が静かな住宅街に響いた。


初めて、中島に怒鳴られた,





健人「女に人生狂わされたんだろ!?

じゃあどうしてまた女を助けるんだよ!おかしいだろ!」



風磨「Aは違う……!!」



健人「そうやって、またダメになんだろ……」





そんなん分かってるよ…


俺がどれだけ自分勝手な人間かなんて、

そんなの、分かってるんだよ……



言われなくたって……




でも、Aはひとりぼっちだ、

俺がいなかったら、Aはどうなる?



また、汚いやり方で汚いおっさんに夜は構ってもらうのか?








「風磨くんっ!!」





向こう側からこちらへ走ってくる影が3つ






マリ「風磨くん会えてよかったぁぁ…、、」



聡「風磨くん…!!」



勝利「ほんとにいる……」






中島が呼んだのか ちびたちの顔もものすごく久しぶりに見た。





マリウスなんて泣きじゃくってるし、松島も勝利も涙は流してないものの あとちょっとで、って感じ。




メンバーの存在


簡単に切れるものではない。

俺にとってなくてはならないもの。




Aだってそうだ。

Aがいなかったら、俺は死んでたはずだから…





この2つ、天秤になんてかけられない。






健人「行こう…?」






気付けば中島も 一筋の涙があふれていた。


胸が強く痛んだ。


大切な人たちを泣かせたのは、全部俺のせいだ。







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作者名:ゆう | 作成日時:2021年5月9日 23時

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