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「菊池!!」






ああ、


ついにこの日が来てしまった。






俺の顔を見た中島に勢いよく抱きしめられ、持っていたレジ袋を落としてしまった。





なんでこのタイミングかなぁ…


せっかく Aが元気だったのに、





健人「会いたかった…」





でも 目の前の相棒のことを本気で心の底から嫌っていたわけじゃない。



心のどこかでは 誰かの迎えをずっと待ってた。


スマホの中やテレビの中や雑誌の中で 俺のいないSexyZoneを見ては 呼吸が出来なくなるぐらい苦しくなる日々



Aには黙っていたけど、それもそれで死にたくなるものだ。






健人「よかった、菊池が生きてて…、」



風磨「勝手に殺すなよ」



健人「ごめんて、

でも本当によかった…、

勝利たちに連絡する…」






ただ半年会わなかっただけなのに 数年ぶりの再会かのように涙を流す中島


そのせいか スマホをポッケから取り出しても上手いこと文字打ててねぇし…





健人「…よし、これで大丈夫…、


なぁ、菊池今日は俺ん家来てほしい。

話したいことが山ほどある」






必死すぎるその真っ直ぐな目に 何が正しい判断なのか分からなくなる。




腕をぎゅっと掴まれた。


まるで離さないとでも言われているようで。






風磨「明日、でもいい…?」



健人「今がいい」




風磨「いや、でも…」






ちらっと隣を見るけど、ずっと黙ったまんまで俯いたAが気になって仕方ない。


今日はAを1人にしてはいけない、


強く思った。





健人「Aちゃんがいるから?」




風磨「は、……」




なんで中島がAの名前知ってんだよ……




健人「ごめんね、Aちゃん。

菊池のこと返してもらってもいい?」




風磨「なんだよ、その言い方…」




健人「菊池のこと助けてくれたのは感謝してるよ。

だけどもう、大丈夫だから。」





なんなんだ、この2人…


知り合いなのか?

いや、そんなことはない。

だって、Aと中島が関わる瞬間なんて一ミリもなかったはずだ。







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作者名:ゆう | 作成日時:2021年5月9日 23時

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