7人のPIERROT (ページ29)

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亜嵐side

A「亜嵐くん！｣

亜嵐「え、何？？｣

A「昨日ハンカチ落としてたから、これ｣

亜嵐「あぁ、ありがと！｣

A「いえいえ......後、これも落ちてたよ？｣

亜嵐「え、ありが.....................これ見た？｣

A「うん見た｣

亜嵐「......意味わかる？｣

A「うん、わかる｣

亜嵐「..........正直今怯えてるでしょ？｣

A「いやいや、そんな訳ないじゃん？｣

亜嵐「でも、俺はPIERROTなんだよ？｣

A「そうだね......でも、1つ言わせてほしいことがある。

PIERROTだから一人ぼっちっけわけじゃないんだよ？作ろうと思えばそのままの亜嵐くんでもたくさん作れる。無理にテンション上げてなくていいんだよ？亜嵐くんを本当の自分のまま受け入れてくれる人なんてたくさんいる｣

亜嵐「......不思議だなぁ、俺のこと全部知ってる｣

A「まぁね......｣

亜嵐「君はどっち？｣

A「え？｣

亜嵐「そのままの俺を受け入れてくれる人？｣

A「うん！｣

亜嵐「俺ね、本当はもっと静かな時あるんだ......でもそれをみんなにいうことは出来ないの
この紙も見ちゃったしさ
君、僕の友達になってくれる？｣

A「いいよ、勿論！｣

亜嵐「ごめん、名前は？｣

A「七瀬A｣

亜嵐「Aか......よろしく！｣

A「よろしく！｣

本当にびっくりしたよ

俺の考えてること全部知ってるんだもん

知った上でそのままの方がいいって言ってくれたんだよ？

だからAの前では隠さず自分を出せる

あ、あの紙にはね......俺の悩みが書いてあったんだ

【俺はPIERROT......
なんでなんだろ
なんで俺なんだろ
1人になりたくない......
その為には俺が1番頑張らないと......】

いや、これ見た上でだよ？！

普通なら、なんだこいつってなるのに

Aはそんなこと思わなかったんだって

Aは俺に助け舟を出してくれた人

俺の道を切り開いてくれた人

だからAのことは守らなきゃ

Aの大切なものも守る

俺は

Aの大切なものは絶対に壊さない

そう決めたんだ