【episode 1 *】6 . ページ13
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譲 ｢ 今年も相変わらず立派だね 。本家自慢の薔薇庭園は ... ！！｣
庭園の薔薇がフワリと揺れた
譲 ｢ ほら 、真里亞ちゃん 、薔薇が立派だよ ｣
真 ｢ うー 、薔薇が立派！！｣
戦人がすんすんと薔薇の匂いを嗅いでいた
貴 ｢ ... ふふ ... いい匂いだよね〜 ｣
戦 ｢ ... ん 〜〜〜 ｣
貴 ｢ ... ? ｣
戦 ｢ 芳しい匂いだぜ 。エレガントな俺にぴったりだなぁ〜 ｣
貴 ｢ ... 戦人君 ... 自分でそんな事言えるなんて 、呆れを通り越して尊敬するよ ... ｣
真 ｢ うー 、かぐらしい匂いだぜ 。エレファントな俺にぴったりだなぁ〜 ｣
貴 ｢ ... 真里亞も真似しなくていいからね ? それにかぐらしいじゃなくてかぐわしいだし 、エレファントじゃなくてエレガント 。｣
真里亞がしゃがみ込んで薔薇をじっと見つめ始めた
戦 ｢ ... どーした ? 真里亞 ｣
真 ｢ うー ... この薔薇だけ ... 変 ... ｣
譲 ｢ ... ほんとだ 。この薔薇だけ元気がないね 。可哀想 ? ｣
真 ｢ うー ... ｣
真里亞が真剣に薔薇を見つめている
譲 ｢ じゃあ ... ｣
譲治がそのバラにリボンを付けた
譲 ｢ 帰るまでの間 、この薔薇のお世話をしてあげるといいよ ｣
真 ｢ 真里亞の薔薇 .... うー ... ｣
貴 ｢ ... ｣
真里亞はしばらく 、じっとその薔薇を見つめていた
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作者名：黒猫苺 | 作成日時：2016年5月15日 15時
