* ページ48
樋口さんが携帯電話を取り出す。
樋口「芥川先輩?予定通り捕らえました。
これより処分します。」
谷崎「芥川……だって?」
『皆さんッ!早く逃げましょう!』
樋口「そうはさせません!
我が主の為、__此処で死んで頂きます。」
樋口さんがジャキッと銃を構える。
谷崎「こいつ……ポートマフィア!」
『ナオミちゃんッ!』
[ドガガガガガガガガガガ]
耳を覆いたくなるほどの銃声が路地裏に響く
気がつくと、ナオミちゃんの背中から、腕にかけて、
______真っ赤に染まっていた。
ナオミ「兄様、……大丈…夫?」
ナオミちゃんが谷崎さんに倒れ込む。
谷崎「ナオミッ‼」
敦くんは腰が抜けたのか、ぺたんと座り込んだ。
谷崎「ナオミッ!しっかり!ナオミ!目ェ明けて!
どどどうしよう……し止血帯!誰か止血帯持ってない⁉」
『落ち着いて!谷崎さん!』
かなり気が動転している…!
谷崎「いや先ず傷口を洗って……違う、
与謝野先生に見せなきゃあ…い医務室まで運ばないと!
敦くん!足持って______
____ジャキ、と
谷崎さんの後頭部に銃が当てられる。
樋口「そこまでです。貴方が戦闘要員でない事は、
調査済みです。健気な妹君の後を追って頂きましょう。」
樋口さんが、冷たく、そう告げる。
谷崎「あ?……チンピラ如きが______
ナオミを傷つけたね?」
谷崎さんの輪郭線がユラっと揺れる
谷崎「______細雪」
谷崎さんがそう呟くと、辺りに雪が降り出した
谷崎「敦くん、Aちゃん、奥に避難するンだ。
こいつは_________
________僕が、殺 す」
谷崎さんがギリっと歯軋りをし乍ら樋口さんを睨む。
あれは、憎悪の目。
直後、樋口さんが谷崎さんを撃ち始めた
然し、その銃弾は谷崎さんには当たらない。
樋口「⁉」
谷崎「ボクの《細雪》は________
雪が降る空間そのものをスクリーンに変える」
樋口「なっ……何処だ⁉」
樋口さんは少し焦っているようだった。
谷崎「ボクの姿の上に背後の風景を上書きした。
もうお前にボクは見えない。」
樋口「しかし、……姿は見えずとも弾は中る筈ッ!」
樋口さんが四方八方に銃を撃ち始める。
敦「…ッ!」
『敦さん、屈んで下さい!』
谷崎「大外れ」
樋口さんのうなじ辺りから手が現れた。
谷崎「死んで仕舞え…!」
ぐっと樋口さんの首を絞める手に、力が込められる、
が、谷崎さんは横に倒れ込んだ。
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りありー(プロフ) - あらら、わざわざ教えて下さってありがとうございますー! (2018年6月9日 23時) (レス) id: d25b755654 (このIDを非表示/違反報告)
アラレ - でもこう言う話大好きなんで、これからも更新頑張ってください!! (2018年6月5日 13時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
アラレ - ページ36のところって太宰さんと敦くんの台詞が入れ替わってますよー (2018年6月5日 13時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
りありー(プロフ) - いやいやコウゴウシイなんて…ありがとうございます!!!これから意味不な展開になって行くかもしれませんがどうぞ楽しんでいって下さい! (2018年5月21日 17時) (レス) id: d25b755654 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 私も作品を書いているのですが、りありーさんのコウゴウシイ文才に殺られ、今現在呼吸困難中です。← 御体を壊さぬよう頑張ってください! 密かに応援させて頂きます(*´ω`)。 (2018年4月30日 22時) (レス) id: 8cc39bfbfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りありー | 作成日時:2018年1月20日 16時