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プロローグ ページ2
ざーざーと、雨が降っている。
しとしととか、そんなお淑やかなのじゃなくて、からだと心を打ち付けるような雨。
ずるずると、重いからだを引きずって、アパートの階段を上る。
じくじくする、今日は少ししくじって、相手に足をとられて少しヒネった。
イライラしたから、殺す前に相手も同じように足を折り曲げてあげた。
あーあーと、鼓膜を引き裂くなき声。
ドンドンと、雷が落ちたような銃声。
ぬめぬめした、まだ手に残るあの血の感触。
「……だれ?」
ざーざーと、雨が降っている。
ぐぅぐぅと、男が私の部屋のドアの前で眠っている。
とくとくと、いつぶりだろうか、胸がなった。
わくわくと、興味が引かれた。
がちゃがちゃと、鍵とドアを開けて、
ずるずると、男を中に引きずって入れた。
この色の無い毎日が終わると思ったから。
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作者名:すき子 | 作成日時:2021年8月14日 18時