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まさか、こうなるとはあの時の私は知る由もなかった。


という、言葉がぴったりな日が来るとは本当に思わなかった。おじいちゃんとあの会話をした翌日、いつものように目立たず、穏便に、学園生活を送っていたところある1つの放送が流れた。



"至急、2−C組のAさんは学園長室に来るように"



と、この放送が学園内に流れた。

私はそこでまず、飲んでいた缶ジュースを片手で潰し、殺意を沸かせた。何故、放送で呼びかけるのかと。いつものように私の部屋に来て直接伝えればよかったではないかと。あのおじいちゃんはマジで何考えてんだよと。

しかし、いくら殺意を沸かせていたって起きてしまったことは変わらない。それならいっそ、清々しい気持ちで学園長室に行ってやろうじゃないか。私はその気持ちを胸に学園長室へと拳を握りしめながら向かった。


そして、"学園長室"と書かれたプレートを目で確認し、その扉を開けた。大きな音を立てて開けてやった。



『失礼しまーす、2−C組のAでーす。ご用件は〜?』

「おぉ、来たか。…これで全員揃ったかな」



そう言っておじいちゃんは座っていた高級そうな椅子から立ち上がり私…いや、私達の元まで歩いてくる。

んー、まずこの顔面偏差値カンストしてる男集団はなんなん?放送で呼ばれたの私だけよな?私の聞き間違いじゃなければ。



『おじ…学園長〜この人達って…?』

「…"生徒会のメンバー"じゃよ。生徒会」

『へ、へぇ……?』



あー、うわー、どうしよ。なーんか、分かってしまったかも知れない。分かりたくなかったけど分かってしまったかもしれない。だって、おじいちゃんめっちゃいい笑顔で私見てるもん。

はは…切実に殴りたい、その笑顔。



「……薄々勘づいてるかも知れんが、どうじゃ?Aよ」

『はい!やらせてください!わぁー!嬉しいなー!』



と、言って私はおじいちゃんの手を強く握る。そうすると、少し顔を歪ませるおじいちゃん。マジで何してくれてんだい。だから、今回はガチだったんですか?絶対に報酬をたんまり貰ってやるからな。自分の財布を洗って待っていろ。


「ち、ちなみに…寮は"生徒会寮"に引っ越しじゃよ」









『……………やってるよね???』

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名なし(プロフ) - hiyoriさん» ありがとうございます!! (4月21日 3時) (レス) id: e26ea9ec2e (このIDを非表示/違反報告)
hiyori(プロフ) - とても続きが気になるので楽しみにしています。 (4月21日 0時) (レス) @page5 id: c00238932a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名なし | 作成日時:2024年4月18日 0時

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