01.*私の話 ページ3
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部屋の外がなんだかうるさいな、と半分飛んだままの意識の片隅でそう思ったとき、案の定襖がスパンと激しい音を立てる。
不本意ながらもその襖の方へ目をやれば、「常に可愛くありたいじゃん！」と普段から女子高生のようなことを言っている加州が、それはもうとんでもない形相で仁王立ちしていた。
可愛さは一体どこへ？
とりあえず挨拶を口にすれば、加州はさらにその顔を可愛くないものにさせてズカズカと私に歩み寄る。
「呑気に寝ぼけてる場合じゃないよ！ しかも朝じゃないし！ 今日は昼から現世で政府のお偉いと食事会があるんでしょ！？」
寝起きからいろいろな情報をぶっ込まれてしまっては、整理するのに時間がかかってしまう。
はいはい、今は朝じゃないのね。なるほど。
それでなんだっけ？ 今日は現世に行くの？
「……え、政府？」
「やだ、初めて聞いたって顔しないで！」
「えっ、待って。加州、何言っ──、……っあァァァァァ！？」
「ほらやっぱり忘れてた！ ただでさえ準備に時間がかかるのにー！」
「やばいやばい！ なんでもっと早く起こしてくれなかったの！？」
「いやいや！ 俺、朝の七時から十分ごとに声かけてたからね！？ 加州清光のスヌーズ機能なめないでよ！」
「やっぱり夜遅くまで新しい陣形考えてるんじゃなかったァァ！」
しかも徹夜したにも関わらず思いついた陣形の名前は“エダマメ陣”だし！ ネーミングセンスが皆無なのは自分でも知ってたけれど、後に方陣と全く同じ陣形であることに気がついたのは本当に時間の無駄だったと思う。
とにかく急いで顔を洗いに廊下をバタバタ走れば、通りかかった部屋の障子が開き、「主！」と声が飛んできた。
「あっ、長谷部おはよう！」
「話は加州から聞いてます。全く……俺が近侍であったなら、どんな手を使ってでも主を目覚めさせるというのに……。加州清光はどうも主に甘い。主、どうか明日からはこの長谷部を近侍に……」
「ごめん長谷部、今ちょっと急いでるから！ 詳しい話はまた明日！」
「あっ、主！」
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アオト(プロフ) - 心魄さん» 返事が遅れてしまいすみません〜〜！お褒めいただき大変嬉しく思います。これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いいたします！コメントありがとうございました。 (2017年5月29日 22時) (
レス) id: a3077fa68a (このIDを非表示/違反報告)
心魄 - 面白いですね！(上から目線ぽくてすみません！)これからも更新頑張ってください(*^▽^)/★*☆♪この作品大好きです♪ (2017年5月22日 21時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
アオト(プロフ) - あやとり猫さん» コメントありがとうございます！さ、最高ですと……！？嬉しいです感激です！夢主ちゃんが気に入っていただけて良かったです。なるべく標準的な女の子にしようと心がけているので共感していただけると幸いです！はい、これからも更新頑張ります。応援感謝です！ (2017年3月22日 22時) (レス) id: a3077fa68a (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!!えっえっなにこれ最高ですか(最高です) 演練での完全勝利Sおめでとう夢主ちゃん!!(( 夢主ちゃんが私の化身なんじゃないかってぐらいそっくりです(笑) これからもゆるりと頑張ってください(*^^*)更新お待ちしております!! (2017年3月21日 14時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオト
| 作成日時：2017年1月8日 15時
