swear to love (ページ3)

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2話ページ3

「ほら、三成。私なんかに負けるとは思えないんでしょ。さっさとこっい来なさいな。」
「何故俺がこの様なことを…」

三成は相変わらずブツブツと文句を垂れている。どうにか
やる気を出させないと…あ。

「秀吉様！来てくださったのですね！」
「なっ、秀吉様！？」

ちょうどその時、秀吉様が私達を覗いているのが見えた。
あちゃーバレてもうたか！と秀吉様は笑う。三成の方を見れば…うん。いつの間にか木刀を構えていた。

「早く構えろ、A。秀吉様に無様な姿は見せられぬ。」
「準備万端だね。じゃ、行くよ―――――っと！！」

私は三成に向かって懐に忍ばせた苦無をなげた。まあ、
木で作ったので殺傷能力は無いものだが。
三成は一瞬慌てるも、冷静に避ける。苦無に気を取られたうちに私は大きく跳躍して近くの木に飛び乗った。

「(ふふ、探してる探してる…！)」

三成は、視界から消えた私を警戒し周りを見回している。
今度は密かに拾った小石を三成の正面の茂みに投げ込んだ。

「そこか！」

なかなか良い太刀筋で茂みに切り込むが…すぐに誰も居ないことに気がついたのだろう。大きな舌打ちが聞こえた。
でも、もう遅い。

私は三成の後ろに降り立つと彼が振り上げた木刀を蹴りあげた。

「はい、私の勝ちね。」