☆ ページ16
オレンジ色の太陽が照りつける。
まだ夏の名残がある蒸し暑い空気の中、体育祭が始まった。
「生徒会長、佐々木A。」
台に登るとみんなの視線がいっせいにわたしに向く。
すぅっと深呼吸してマイクに向かった。
☆
言い終えて台を下りると生徒会のみんながいて
岸「緊張してたな。」
平野「ちゃんと言えてたよ〜！」
生徒会のみんなの笑顔に
ほっと胸を撫で下ろす。
・
「あっつー」
ぱたぱたと手で扇いでみるけど受ける風は生暖かいくて、
自販機でジュースを買おうと歩いてると
「わっ」
小石に躓いて盛大に転ぶ。
膝を擦りむいて血が出てる。
ほんとどんくさいし……
「あれ？会長じゃん。大丈夫？」
「保健室行ける？」
いろんな人に見られてたみたいでわざわざ心配される。
申し訳ないし恥ずかしい……
「保健室連れていこっか？」
親切な人が手を差し伸べてくれる。
「すいません……ありがと。」
その手を取ろうとすると
神宮寺「そういうのは俺らの仕事なんで。」
勇太にぎゅっと引き上げられる。
神宮寺「うちの会長がどうも、ご迷惑おかけしました。」
勇太はわたしの手を引いてぺこりとお辞儀をした
「は、はあ……」
あー、もうなんか呆然としちゃってるよ……
せっかく親切心で助けようとしてくれたのに申し訳ない…ごめんなさい。と心の中で謝った。
神宮寺「おぶってやるから乗れよ。」
「いやいや、そんな大したことないから大丈夫！」
そのまま歩こうとすると引きとめられて
神宮寺「俺がしたいだけなんだよ。お前は黙って乗ってろ。」
「う…ん。 ごめん。」
謝んなよ、と勇太は呟きながら
わたしをおぶってくれる
生温い風が吹く、
「勇太っていい匂いするね。」
勇太は小さい声でそっか、と答えて
耳を赤くした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫侑香(プロフ) - おもしろかったです！ (2015年5月30日 6時) (
レス) id: 90ee84403c (このIDを非表示/違反報告)
みるみ。(プロフ) - ＊。・岸 優太。・＊さん» ありがとうございます！ これからもネタが尽きない限りは頑張りたいです！新作もよろしくです♪ (2015年4月14日 20時) (レス) id: f02df25de8 (このIDを非表示/違反報告)
みるみ。(プロフ) - 白雪姫*さん» ありがとうございます！ 新作も頑張ります(*^^*) (2015年4月14日 20時) (レス) id: f02df25de8 (このIDを非表示/違反報告)
＊。・岸 優太。・＊ - 完結オメデトゥ！！こういうの好きです！！これからもたくさん作品つくってくださいネ！応援してますっっ！！ (2015年4月13日 21時) (レス) id: 52e13b381a (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫*(プロフ) - 完結おめでとうございます！！凄く面白かったです(*´∀｀)みるみ。さんの新作待ってマス☆ (2015年4月13日 18時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるみ | 作成日時：2015年3月26日 12時
